ゴルフ好きの男の子前ページ「払い打ちタイプと打ち込みタイプの見分け方 前者はFW向き」では、”払い打ち”スイングのゴルファーがフェアウェイウッド(FW)を使うメリットについて紹介しました。
 
このページでは、”打ち込み”スイングのゴルファーとユーティリティ(UT)についてお知らせします。

FWのケースとの違いも意識してみて下さい。
 
(このコンテンツはGOLF TODAY (ゴルフトゥデイ) 2017年3月号(Amazon)「セッティングガイド」を参考にしています)




”打ち込み派”にはユーティリティ(UT)がおすすめ

UTが合うのは、”打ち込み派”の人です。
 
”打ち込み派”のゴルファーは、こんな特徴があります。

・ウッドよりアイアンが得意
・アイアンでターフが取れる
・スイングはタテ振り
・ヘッドが上から入る 

 
ターフを取ったことがなくても、スイングがタテ振りなら”打ち込み派”です。
 
1Wと6番アイアンで、後者の方が得意なら”打ち込み派”と判断してよいでしょう。
 

 
UTはアイアンとのマッチングを考えて、形状に違和感のないもの、シャフト重量はアイアンより30g以上軽くならないものを選びましょう。
 
”打ち込み派”がUTを選ぶと、以下のような利点があります。
 
・適度な高さで飛距離が得られる
・ヘッド幅が狭いので打ち込んでも抜けがいい
・同じロフトならUTは全長がFWに比べ短いのでタテ振りしやすい
・適度なつかまりでフックが出にくい

 
対して、”打ち込み派”がFWを使うと・・・
 
・上がりすぎて飛距離が出なくなる
・ソール幅が広いのでヘッドが跳ねやすい
・UTに比べ、全長が長いのでタテ振りしづらい
・球がつかまりすぎてのフックが出やすい

 
・・・といったデメリットが増えてしまいます。
 
UTを使ううえで起こりがちな疑問に、宮城氏が回答されています。

Q UTはアイアン型とアイアン&ウッド中間型のどちらがいい?
 
A ロングアイアンよりUTが簡単なのは、重心深度が深くて球が上がりやすいから。だからアイアン型より中間型のほうが球が上がりやすい。中間型で球が上がりすぎるならアイアン型という選択が基本です。
 
Q 「6番アイアンの上だから5番UTでいい」という選択は正しい?
 
A それはNGです。UTは番手ではなく、ロフトを見て選びましょう。メーカーやモデルによって番手とロフトの関係は違うので、ロフト角を見て選ぶのが正しいのです。ロフト角は21度で共通しているのに、あるメーカーは3番、別のメーカーは4番といったケースがあります。
 
Q アイアンのシャフトがスチールならUTもスチールでOK?
 
A クラブの重量は”長いほど軽く、短いほど重く”が鉄則です。だから答えは「どちらともいえない」といったところ。
 
UTは長いのでアイアンと同じ重量のスチールでは重くなりすぎます。アイアンより15~30g程度軽いスチール、もしくはカーボンが適正と言えます。

”打ち込み派”のゴルファーは参考にしてみて下さい。
 
次のページでは、FWとUTを具体的にどうセッティングするか、ひとつの目安になるQ&A診断を紹介します。