宮里藍選手は07年の5月に開幕した米女子ツアー「セムグループ選手権」のプロアマ戦まで、パットの引っ掛けに悩んでいました。
ひっかけの原因はストロークが悪かったわけではなく、パターのフェースが若干左に傾いていたのです。
プロアマ戦開幕前日に届いたベティナルディの新パターと、それまで使っていたオディッセイの2ボールを比べたところ、フェースの向きに違いがあったのです。
このパター変更はプロ入りして初めてだったそうで、自分の感覚を取り戻してからは「フィーリングがすごくいい。ボールがすごくつかまえやすいしミスがすごく少ない」と納得して使っています。
父・優さんを激怒させた宮里藍選手の行動
宮里藍選手は高校一年の時、フジサンケイクラシックに参戦しています。
宮里選手は当時すでにジュニアのトップ選手でしたが、この大会では2日連続でダブルボギーを叩いて予選落ちしてしまいます。
宮里選手の父・優さんは普段は結果についてどうこう言うことはあまりありません。
しかしこの時は宮里選手に向かって「お前にゴルフは無理だ。やめてしまえ」と声を荒らげたのです。
この試合での宮里選手は林につかまっても、何の工夫も無くサンドウエッジを振り回し、ダブルボギーを連発しています。
そのことに対する反省はまるでなく、同伴プロのプレーをただ「プロはすごい。どこからでもパーを拾ってくる」と人ごとのように見ているだけだったのです。
叱られた宮里選手は「ムカついた」そうですが、すぐに「お父さんは正しい。プロがやっている、どこからでもパーを拾うゴルフを私もやらなければならないのだ」と気づいたそうです。