ゴルフのレッスン番組を先日見ていたら、今田竜二プロがアプローチとパットの解説をされていました。
アプローチで寄せた後、グリーンでパットという場面で、司会の方が「グリーン上で一番最初に考えることは何ですか?」と今田プロに質問をされたのです。
それに対する今田プロの答えに、私は思わずなるほど!と膝を打ってしまいました。
今田プロの答えは
「まずは、グリーン上で一番高いところはどこかを見つける」
というもの。
その後低いところを探し、グリーンがどのような傾斜になっているかを頭に入れる、ということでした。
実はこれ、私は知りませんでした(というか意識したことがありませんでした)。
今田プロの解説であぁなるほど、わかりやすいなぁと目からウロコが落ちた気がしたのです。
グリーン上では、よほどのショートパットでない限り傾斜を意識しないことはまずありません。
芝目やどれくらいの強さで打つか、ということももちろん大事ですが、グリーンを大きくとらえるための第一着手として「グリーンで一番高いところはどこか?」を意識してみてはいかがでしょうか。
グリーン上のチェック項目に関してもうひとつ。
別の番組では、諸味里しのぶプロがパッティングのレッスンをしていました。
諸味里プロがグリーン上で行う動作や考えること、ちょっとしたコツまで紹介されていたので、可能な限りメモをとってみました。
その内容を紹介します。
グリーン上でパターの動作に入る前に諸味里プロがやることは・・・
・まずは低いところからグリーン全体の傾斜を見る
なのだそうです。
そしてボール側からカップまでのラインを読みます。
その後、今度はカップ側からラインを読むわけですが、カップまで移動する際、
・同時に歩測を行い、距離を把握する
これで距離をつかんだらカップ側からのラインを読みます。
そしてボールの場所まで戻る際に、
・転がるであろうラインを横から見て、ボールのスピードおよび転がり方をイメージする
マークの位置にボールを置く際は、
・ボールに書いてあるロゴと、打ちたいラインの方向を合わせるように置く
つまり
TaylorMade →
ロゴの向き 打ちたい(想像上の)ライン
のように合わせるわけです。
ここまではあれこれ考えるわけですが・・・
諸味里プロによると、
いざパットをするという場面ではリズムよくすることが何よりも重要
なのだそうです。
ちょっと違う言い方をすると「グズグスしない」ということにもなるでしょうか。
「構えて時間が経てばたつほど身体が動かなくなる。構えたらすぐに打つのが大事」なのです。
番組を見てから、この件について何人かの人と話したり、レッスン書などを読んでいたら、「パットでは、グズグスするのはやっぱりダメ」と再認識しました。
その理由のひとつというのが・・・
時間をかけるほど距離感のイメージが薄れていくから
というものです。
これを実感するために、時間がある時にでも
パットをする際に、ボールではなくカップを見る
練習法を試してみてください。
聞いた話では、イアン・ポールター選手がこの練習をしているそうですし、あのジャック・ニクラウス選手もカップを見ながらパットすることもあったようです。(ただ、ニクラウス選手はパットに時間がかかることが多かったようですが)
カップを見ながらパットするのはかなり違和感があると思いますが、試してみると意外に良いパットができると気付くのではないでしょうか。
これはつまり、カップまでの距離感をしっかりつかむことができているからなのです。
しかしボールを見ずに打つのはかなり不安を感じることも確かです。
また現在トッププロのほぼ全員がパットの際にはボールを見ています。これはやはり、ボールを見て打つのが有利だからでしょう。
そのため、カップを見て距離感をつかんだら、そのイメージが消えないうちに(ボールを見て)すぐ打つことが大事になってきます。
グズグスしていると距離感を失うとともに、いろんな迷いが出てくるのもマイナス要素です。
ただし「サッと打つ」と言っても、あくまで「打つまでの動作を早くする」のであって、ストロークを速くしたり、あせってスイングすることではありません。
最後に、諸味里プロは「パターはすぐに上手くなることはない。練習の積み重ねが大事」だとも語っています。
グリーン傾斜の読み方のコツ ラインとロゴを合わせるなど
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