突然ですが、あなたのスイングを主導しているのは右手、左手のどちらでしょうか?

なんとなく「左手リードが理想」というイメージはありませんか?(管理人もそうです)
 
しかしこの問題、実はそう簡単に結論は出ません。
 
森山錬コーチが著書「ゴルフは右手の使い方だけ覚えれば上手くなる」で、右手主導のスイングを推奨されています。
 
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ゴルフは右手の使い方だけ覚えれば上手くなる
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※サンプルを読む・Kindle版あります
 
右手をメインにするメリットなどを、同書の10~13ページおよび38ページから一部を抜粋して紹介します。
 
(関連記事)藤田寛之プロ 右手だけスイング 7番アイアンで曲がり解消練習法

「両手を使おうとするから難しい」右手をメインにするメリット4つ+α

森山コーチは「両手を使うからミスをする」として、まずどちらかの手をメインにしたスイングをするよう勧めています。

当たり前のことですが、ゴルフでは両手でクラブを持ちます。
 
しかし、この当たり前のことが、ゴルフを難しくしているのをご存じですか?
 
その理由は、スウィング中、右手と左手が主導権を奪い合うから。
 
どちらかが大人しくしていればいいのですが、それぞれがやりたいことをやろうとする。これがスムーズなスウィングを妨げる原因になっているのです。
 
それが証拠に、両手で字を書こうとすると上手くいきませんよね。
 
アマチュアのスウィングでよく見られるいくつかのエラーも、どちらかの手を主にして行えば、防ぐことができるのです。
 
女性ゴルファー

それではどちらの手を主にするべきなのでしょうか?

スウィングを簡単にするには、どちらかの手をメインにすればいいのですが、どちらだと思いますか?
 
正解は、構えたときに後ろにくる手。
 
つまり、レフティーでなければ右手になります。
 
アドレスする男性

右手をメインにするとこのようなメリットがあります。

ではなぜ、右手なのか。
 
主な理由は次の4つです。
 
1 右手だと手のひらとフェース面がリンクしてフィーリングが出しやすい
 
2 左手より強く叩ける
 
3 右手のほうが遠心力を働かせることができる
 
4 右手を使ったほうがクラブの特性と合い、ボールをつかまえやすい

 
さらに、右手が利き手の人が多く、「器用に使えるし、成功体験がある」というのも理由のひとつです。

(関連記事)アプローチで距離感を出すのは?右手・両手・お腹

”右手が悪””左手リードが大事”と考えられていた理由

とはいえ冒頭で書いたように、「左手リードが正解」というイメージを持っている方は多いはず。
 
その理由は…

なぜ、「右手は使うな」といわれてきたのか。
 
ほとんどのゴルファーはボールを目の前にすると、当てに行こうとする動きをします。
 
そしてその動きが、右手によって行われるものだと考えられていました。
 
そこで、この「当てにいく動き」を矯正するために、「右手を使わず、左手でグリップエンドを引いていこう」というレッスンが行われるようになったのです。
 
「左手の小指、薬指、中指をしっかり握ろう」といわれるのも、左手リードのスウィングがしやすいからです。
 
アドレスに入る男性

この左手リードにも欠点があります。

しかし、左手でクラブを引いてしまうと、ヘッドが遅れるし、フェースも開きます。
 
さらに付け加えれば、クラブを押さえ込んでしまう形になるので、空手チョップのような動きになり、自分の力をボールに伝えることはできても、シャフトのしなり戻りによって生まれるエネルギーや遠心力を働かせることはできません。
 
その点、右手中心でスウィングすれば、シャフトをしならせることもできるし、フェースの開閉も自然に行われます。
 
この当たり前のことに気がつけば、アナタのゴルフは劇的に変わるはずです。

正直言いまして、右手と左手どちらをメインにするかはかなり難しい問題です。
 
試しにネット検索してみて下さい。
 
いまこのコンテンツをご覧のあなたも「これ、どちらが良いんだ?」と結論を出しかねるのではないでしょうか。
 
結局はゴルファーごとに違うという話になりそうなので、「”通説”では左手だけど、自分は右手のほうが調子いいなぁ」という方は右手メインのスイングに自信を持ってよいでしょう。
 
以上紹介してきた森山コーチの解説もひとつの参考にしてみて下さい。
 
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