ゴルフの練習法は無数にあり、当サイトでもいくつか紹介しています。
練習するからには、できるだけ効果のあるやり方を選びたいと思うのはゴルファーの性です。
それでは最も効果的な練習とは何なのでしょうか?
雑誌「週刊新潮」で連載されている倉本昌弘プロの「冒険ゴルフ」によると、答えは「素振り」ということになるようです。
以下に概要を紹介します。
(このコンテンツは雑誌週刊新潮2019年3/21号106ページを参考にしています。太字などのフォント変更は管理人によるものです)
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力まないスイングを素振りで習得 「力を抜く」ではない
「理屈よりも、『素振り』が足りない!」というタイトルのコラム冒頭で、倉本プロは素振りの有効性を強調されています。
ゴルフ上達のために最も有効な練習法は何か?と訊かれたら、僕は迷わず、「素振り」と答える。
これだけ重視しているがゆえに、「ほとんどのゴルファーは素振りが足りていない」と指摘されています。
それでは素振りを繰り返すと、どんなスイングが身につくのでしょうか?
倉本プロによるとそれは力まないスイングです。
いくら練習場でスウィングを矯正しても、いざコースに出ると力んでしまう。
「力むな」と言われれば今度は力が抜けてしまう。力まないのと、力を抜くのは全然違う。
が、身体でできていないと、「力む」が「力が抜ける」かになってしまう。それを自然に身につけるの最高の方法が素振りだ。
力みに関しては、おそらく全てのゴルファーが経験するであろう、わかりやすい例があります。
練習場で、目の前にボールを置かず、「素振りで思い切り振ってください」と言うと、大抵のゴルファーはよれたり、ぶれたりしない。振ることに集中するから、力むことなく、しっかりとスウィングできるのだ。
ところが、ボールを置いて、これを打とうとすると、よれたり、ぶれたりする。
ボールに意識が集中するため、どうしてもボールを叩きにいって、力みが生じるのだ。
こうした不具合を防いでくれるのが素振りです。
素振りを普段から繰り返し、自分の求めるスウィングを身体に叩き込んでおければ、こうした失敗は少なくなる。
だから僕は、素振りは欠かさない。最も大切にしている練習は今でも素振りなのだ。
それではその素振りはどのように実践すればよいのでしょうか?
とにかく素振り!できれば連続素振り 重要であるもうひとつの理由
まずは、とにかく素振りをやってみましょう。
クラブを持って触れればいちばんいいが、クラブを振れない狭いスペースしかなかったら、それでもいい。クラブがあろが、なかろうが、僕は素振りをする。
ドライバーでなく、パターでもいい。いや、ボールペンでもいい。僕は何も持たずにやる方が多い。
可能であれば、連続素振りが良いようです。
できれば連続素振りがいちばんいい。
連続で振ると、力みが取れる。力むと連続して振れない。ヘッドが走る感覚、体を動かす感覚がわかってくる。
言葉や理屈ではダメ。体感しなければゴルフは身につかない。
ゴルフのスコアを上げる以外にも、素振りが重要な理由があります。
素振りが大切な理由はもうひとつある。
普段の日常生活の中に、ゴルフ・スウィングのように身体を捻る動作はほとんどないからだ。しかも、たいていは正対して行う動作が多い。横向きで何かを飛ばす動作など、日常生活にはないからだ。
だから、意識して反復しないと、この感覚は身につかない。
年を取れば取るほど身体が硬くなって、上体を捻る動作はできなくなってくる。その意味でも、素振りが重要なのだ。
正直言いまして、練習内容には好みがあります。
自分の好きな練習のほうが上達の効率も上がるので、「素振りはあまりやってない」というゴルファーがいても全く不思議ではありません。
しかし倉本プロがこれほど強調されるということは、やはり相応の効果があるということではないでしょうか。
現在は素振り用の練習器具も販売されています。
「あまりやってない」という方も、今後は練習にとりいれてみてはいかがでしょうか。
当サイトでも、素振りに関する記事は複数エントリーしているので、お時間があったらご覧ください!
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