当サイトでは上達をはかる指標として”3パット率”や”バンカー脱出率”を紹介しています。
いずれも石井忍プロが著書「一人でこっそり上手くなる!ゴルフ練習ノート」で提案されていたものです。
1人でこっそり上手くなる! ゴルフ練習ノート(Amazon)
※試し読み・kindle版あります
このコンテンツでは、同書の42~44ページから、”ティーショット生存率”についてまとめます。
”フェアウェイキープ率”ではない理由や”生存”とはどういうことか、石井プロの解説を参考にしてみて下さい。
フェアウェイキープよりも死なない=生存することが大事
プロの試合では、フェアウェイをキープできるかどうかはスコアに直結します。
フェアウェイをキープすることは、スコアアップの絶対条件のように言われています。
トーナメントを観戦したことがある方ならわかると思いますが、プロのトーナメントを開催しているコースでは、フェアウェイを外すと深いフラになり、バーディが狙えないだけでなく、パーセーブするのがやっとという状況になります。
特に日本オープンなどのメジャートーナメントやその他の大きな試合では、その傾向が強くなります。
とにかくフェアウェイキープすることが、いい成績を出す必須の条件となるのです。
対して一般ゴルファーの場合、フェアウェイを外してもどうにかなる、というケースが増えます。
アマチュアが通常ラウンドしているコースは、ラフが長く伸ばしてあることはめったにありません。
もちろん、できればフェアウェイキープをしたいですが、そもそも100切りや90台のスコアを目標とするならば、パーもバーディも必要がないのですから、フェアウェイキープにこだわる必要はありません。
それよりも大切なのは、「ティーショットで死なない」ということです。
「ティーショットで死なない」とはどういうことでしょうか?
フェアウェイキープ率が80%の一般ゴルファーがいたとします。
10回のティーショットのうち8回はフェアウェイをキープできるわけですが、残りの2回がOBや林の中だったらトータルのスコアは確実に悪くなります。
つまり80%という高いフェアウェイキープ率でもスコアに貢献しない場合があるのです。
OBや林の中など、次のショットにつながらず+1打以上が確定することを「ティーショットで死んでしまう」と考えるわけです。
これではフェアウェイキープ率が高くても意味がありません。
フェアウェイを外したとしても、生存していればまだ挽回は可能です。
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飛ばなくてもOK?ティーショット生存率をスコア改善の目安に
こうした事情から、石井プロは「ティーショット生存率」を勧めています。
そこで本書が提案するのが、
「ティーショット生存率」
ティーショットを打って、次のショットで頑張ればグリーンに乗せられる、もしくはいいポジションをキープすることができるところに打つことができた場合が「ティーショットが生存した」状況。
逆に、ティーショットがOBや池などのハザード、林の中で脱出するだけなど、次のショットにつながらない場合、それは「ティーショットで死んだ」とカウントします。
この、「次のショットにつながる」かどうかがポイントです。
次のショットにつながるティーショットが打てた確率、それが「ティーショット生存率」なのです。
フェアウェイキープ率よりもティーショット生存率のほうが、一般ゴルファーにとってはスコア改善の目安になります。
ティーショット生存率は、その確率を出すことで、ティーショットで死んでしまう、つまりすでに+1打以上が確定してしまっている状況を極力減らすことを目的とします。
ですからこの数値は、アベレージゴルファーにとって、スコアに直結する重要な数値と言えるでしょう。
最後に、「ティーショットで生存する」という考え方の例をひとつ。
「飛ばない」ことは「死んでしまう」よりもはるかに良いことがわかります。
「いつもだったら240Yは飛ぶのに、当たりが悪くて150Yしか飛ばなかった」と嘆く人がいます。
しかしOBになったら0Yで、しかも次のショットが3打目でティーグラウンドからということを考えると、実質マイナスの飛距離でしょう。
池に入った場合は、入った位置から3打目です。どちらも完全に死んでいる状態です。
それを考えると、150Yでも次のショットが打てれば、つまり生きていれば、それほど大きな問題にはならないのです。
ティーショットが生存したかどうかはわかりやすく、記録しやすいのではないでしょうか。
生存率を算出しなくても、次に同じコースでプレイする際に「前回はこのホールでティーショットが死んでしまった」と参考にできます。
”3パット率”や”バンカー脱出率”など、いろいろと紹介しており、「そんなにあれこれ記録できない」という声が聞こえてきそうです。
とりあえずは自分が一番苦手な指標を記録してはいかがでしょうか。