当サイトでは、ショートゲームの重要性を強調するコンテンツを複数作っています。(関連記事をご覧ください)
これらのコンテンツではそれらに加えて、「ショートゲームが上達すると不調でもスコアを維持できる」件を紹介します。
71歳でエージシュートを達成した岡村徹さんの著書「飛ばなくても90を切るすごいゴルフ術」48~50ページから、一部を抜粋しています。(この本は参考になりますよ!)
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ショートゲームの練習が少ない 環境にも問題が
岡村さんは、一般ゴルファーの練習が”飛ばす”ことに偏っていると指摘されています。
アマチュアがドライビングレンジで打っているのはほとんどドライバーです。
飛距離200ヤードのプレーヤーが、トレーニングジムに通って体を鍛え、最新のドライバーを買って、飛ぶと宣伝されているボールを使ったところで、300ヤードは不可能でしょう。
そのエネルギーと時間をショートゲームにつぎ込んだら、スコア改善には絶大な効果が期待できるのに、なぜそうしないのでしょうか?
これはゴルファーの意識だけでなく、練習環境にも問題があるようです。
第一の理由は、日本にはショートゲームの練習をする環境が整っていないことです。
練習場には30ヤード、50ヤードなどに旗が立っていたりしますが、ボールの落とし場所や止まるところがわかりません。
まして、アプローチグリーンと練習用バンカーを備えたコースは非常に少ないのが現状です。
オーストラリアには練習場(ドライビングレンジ)はあまりないのですが、コースにはほとんどアプローチグリーンやバンカーが備わっています。
ちなみに、ドライビングレンジも人工芝のマットではなく芝生の上から打てます。
日本ではショット練習よりショートゲームの練習の時間を割けというのは酷かもしれません。
岡村さんがショートゲームの重要性をこれほど強調される理由のひとつは、不調時でもスコアを崩さなくなるからです。
これは岡村さんがオーストラリアでレッスンを受けたコーチ、ローレンス・モンタギュー氏(愛称「ローリー」)の教えに基づいています。
ローリーコーチ「ショートゲームを磨けば不調でもスコアは崩れない」
ショートゲームは、プロ志望の若いゴルファーにも当然重要な技術です。
それは生活を維持できるかどうかを左右するほどのものです。
ローリーは、プロを目指す若者たちにいつも言っていました。
「君たちは調子のいいときには、アンダーパーが出るだろう。
しかし、試合ではいつも調子がいいわけではない。そんなときでもオーバーパーを打たなければ、アンダーの分だけ賞金を稼げるのだ。
それにはショートゲームを磨きなさい。プロとして生活できるかどうかは、ショートゲームにかかっている」
一般ゴルファーはプロほど深刻ではありませんが、不調時を支える技術であることは同様です。
プロよりもショットの好不調の波が激しいアマチュアの場合、スコアはよりショートゲームの力にかかっているのは間違いありません。
ぜひ、不調のときでも頼れるショートゲームのスキルを身につけてください。
一般ゴルファーが「今日は調子が悪い」と判断するのは、以下のようなミスが続いた時ではないでしょうか。
・フェアウェイをキープできない
・ラフに入れてしまう
・バンカーに入れてしまう
・アプローチが寄らない
・パットが入らない
これらはいずれもショートゲームが上達すれば…
・そもそも発生しない
・リカバリーできる
ミスです。
つまり大崩れすることはないというわけ。
ローリーコーチや岡村さんが重要性を強調するのも納得ではないでしょうか。お時間があったら関連記事もご覧ください。