ゴルフ好きの男の子「ゴルフが上達する」とはどういうことでしょうか?
 
一般には

・得意なショットに磨きをかける
・苦手なショットの精度を向上させる
 
の二つを指すのではないでしょうか。
 

 
どちらをやってもスコア改善に役立ちますが、井上透コーチは後者、つまり苦手を克服することが大事と強調されています。
 
このコンテンツでは、井上コーチの著書「弱小集団東大ゴルフ部が優勝しちゃったゴルフ術」180~183ページから、苦手を克服する意義などをまとめています。
 
ちなみに得意なショットの精度をさらに高めようとすると、イップスを招くこともあるそうです。


弱小集団東大ゴルフ部が優勝しちゃったゴルフ術
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苦手・弱点の克服・修正こそが上達

井上コーチは「できなかったこと」「できないこと」をできるようにすることを強調されています。

ゴルフの上達は、常にミスからの修正です。
 
コンディションが落ちたら、なぜ落ちたのかを知り、元のコンディションに戻して進化につなげる。
 
これを繰り返すことが上達で、日々の練習における「分析→修正」の質が高い人ほど早く上達します。

東大生相手に指導していた井上コーチは、この件を「大学センター試験」と例えています。

ゴルフで不得意教科があってはならない
学生たちにもよくいうのですが、「ゴルフは大学入試センター試験と同じ」です。
 
すべての教科が得意でないと東大に入れないように、ゴルフでも不得意教科があったらダメ。すべてが平均点以上でないと、いいスコアでは回れません。
 
ですからショットやアプローチ、ライへの対応、距離感のコントロールなど、ひとつひとつの教科を満遍なく練習することが必要。
 
偏った練習は許されないのです。
 

よく「7番アイアンで練習を」といった話を聞きます。
 
確かに有効なやり方ですが、井上コーチによるとこれは初心者の間だけの考え方です。

もちろん、初心者が7番アイアン一本でスイングを作るのはOK。
 
これは子どもの頃に学校の教科が少ないのと同じ理屈です。でも、対抗戦に出るレギュラーメンバークラスは、すべての教科を網羅していなければなりません。
 
それを確認するのが調整。その時点での不得意教科を発見することです。
 
問題点が明らかになったら、それをどう克服するかを考え実行する。上達とはすべからく弱点の修正なのです。

「できることをさらに改良する」ことも上達なのですが、井上コーチはこれのリスクを指摘されています。

90点→100点を狙うとイップスのリスクも 30点を70点にしよう

ゴルフ好きの男の子スポーツに限らず、得意なものをさらに伸ばすという考え方もありますが、井上コーチによるとゴルフではそれは勧められないそうです。
 
勧められないどころか、何とイップスのリスクもあるのだとか。

その一方で、「長所を伸ばす」という考え方もありますが、ゴルフに限っていえばそれには賛成できません。
 
たとえばフェアウェイキープ率80%の人が、練習を重ねて90%に上げようとするとイップスになるリスクが高まります。
 
いくら得意な教科でも、絶対にミスが許されないところまで追い込めば、究極の緊張感でその確率を叩き出すことを強いられるから。
 
また、それ以上の確率が望めないのに練習することにもなりかねません。
 
何より90点の教科を95点や100点にするよりは、30点の教科を70点に引き上げるほうが簡単です。
 

つまり練習では苦手なことを優先するべきというわけですが、それで得意なショットが下手になったりはしないのでしょうか?

得意なことは一週間くらいやらなくても80点くらいまでしか下がりませんから、80~90点をキープする練習量で十分です。

ゴルフ好きの男の子ゴルフでは、それなりに打てるようになったショットは一週間といわずもっと長い期間プレーしなくても、意外と下手にはなりませんよね?
 
ある程度上達したら、仮に数年プレーしなくても初心者レベルにまで下手になることはまずありません。
 
動きやコツを体で覚えているので、これは自転車の運転と似たようなものかもしれません。
 
でも苦手なことは、放置していても上手くなることはありません。

不得意教科が手つかずのうちは本当の意味での上達はありません。
 
だから不得意教科を徹底的にやるのが正しい練習のマネジメント。でも、みんな不得意なことは練習しない。サボっているのか、練習環境がないかのどちらかです。
 
たとえば、傾斜からのショットは傾斜マットという器具がないと練習場では練習できませんが、ラウンドで傾斜からミスをすると、ただ下手だからと考えてします。
 
練習していないからミスをしているのに、その対策をとらないわけです。
 

ゴルフ好きの男の子「苦手なことをできるようにするのが上達」とは、言われてみれば当たり前のようですが、これが意外とできないのではありませんか?
 
これは苦手克服をサボッているケースも確かにありますが、何よりも練習がすぐできないことも大きいのではないでしょうか。
 
例えば傾斜からのショットは管理人も苦手です。だからといって「傾斜を克服するか」とすぐ練習できる環境にはありません。
 
(近年は自宅練習用の”傾斜”も販売されていますね。なかなかいいお値段するので管理人は持っていませんが…)
 

 
多くのゴルファーは苦手と感じるショットがいくつかあるでしょう。
 
環境的に難しいのは仕方ないとしても、その中のひとつでも練習できそうなものがあれば、とりあえずそれから克服に手をつけてみてはいかがでしょうか。
 
幸いいまは練習法のYouTube動画もたくさん視聴できます。
 
それらを見てコツやポイントを吸収するだけでも、苦手克服に近づくはずです。