ゴルフ好きの男の子このコンテンツで紹介するのは、藤田寛之プロの「ショートゲームには上手くなる『順番』がある」を読んでいて個人的に一番刺さった言葉です。
 
この本を読むといくつも刺さる話があるのですが、中でも最も強烈だったのがこちら。

できないことはやらない・・・・のがプロ、やろうとする・・・・・のがアマ





私は耳が痛いです。
これはプロとアマの最も大きな違いと言えるのではないでしょうか。
 
その心はどういうことか、藤田プロの解説をまとめます。(同書の24~26ページを参考にしています)

できないことだけでなく絶対NGなこともやってしまう

正直いいまして、アマチュアが「できないことをやろうとする」場面は多いのではないでしょうか。
 
藤田プロは、「その中でも特にNGなことをやろうとする傾向がある」と指摘されています。

ショートゲームでは毎回違った状況に直面します。ラフもあれば傾斜もある、バンカーから打つことだってあります。でも、そういった状況に対応できる練習をやっている人は少数派です。
 
それなのに、多くの人は現場に行くと普段はやっていないことをやろうとします。テレビのトーナメント中継で観たプロのアプローチを、見よう見まねでやるのです。
 
でも、これはまだいいほう。できる可能性が万にひとつ以下でも、目の前の状況を良化できるかもしれないからです。
 
問題は、100%良くならないなにかをやってしまうこと。
 
バンカーショット

「100%良くならないこと」、つまりアマチュアは状況を絶対に悪化させてしまうショットを選択するわけです。
 
藤田プロは具体的な例としてこの二つを挙げています。

1 グリーン奥の左足下がりのライからボールを上げてピンに寄せようとする
 
→そもそも左足下がりのライからボールを上げるのは無理。グリーンの奥からであれば、多くの場合下り傾斜に打つことになるので、ピンに寄ることはない。プロでも乗れば合格点。
 
2 春先でグリーン周りの芝が薄いところに止まったボールを上げようとする
 
→これも上げるのは無理なケース。それでもアマチュアはSWを選んで打ち、カツンとトップしてグリーンの奥まで打ってしまう。
 
ゴルフコース

 
 
それぞれのケースでは、藤田プロならこのような選択をします。

左足下がりの場合なら、今の自分が確実にできることをやって、とりあえずボールを前に進める。無駄な一打のように思えますが、それはそこに打ってしまった代償と考える。この考え方が大叩きを防ぎます。
 
薄芝の例で言えば、状況判断さえできれば大きなミスは起きません。芝が薄いということは転がしやすいということ。ロフトが少なめのクラブや、状況によってはパターでも寄せられるでしょう。

 
ゴルフ好きの男の子上でも少し指摘しましたが、アマチュアは「できないこと」に直面する場面は多いですよね?
 
というか、プロですら「できないことはやらない」ということはプロにもできないことがあるわけです。
 
藤田プロは、「遊びながら(=いろいろ試しながら)」そういうことを少しずつ克服するよう勧められているのですが、アマチュアはなかなかその時間がとれません。
 
(関連コンテンツ)
ショートゲームでショット上達!「遊び」とは
 
そこで当サイトとしては、(上のコンテンツでも似たようなことを書いていますが)
 
最も苦手なショット
スコアを崩す原因になったショット

 
で「遊んで」みてはいかがでしょうか。
 
そのために、ラウンド中に崩れるきっかけになった場面をできるだけ詳細に覚えておくと今後に活かせます。
 
プロには及ばずとも、ミスの原因で”遊ぶ”ことでスコアは改善していくはずです。

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