藤田寛之プロの著書「ショートゲームには上手くなる『順番』がある」を読んでみました。
ショートゲームには上手くなる『順番』がある
別コンテンツで紹介している「ゴルフには上手くなる『順番』がある」と同様に、なるほど!連発の本でした。
このコンテンツでは、藤田プロのショートゲームに対する考え方、およびショット上達につながる「遊び」とはどのようなことか?について紹介します。
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- ゴルフには上手くなる「順番」がある
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「遊び」のショートゲームが上手くなればスコアアップ
まず藤田プロは、ゴルフにはこのような側面がある、とされています。
ゴルフではおもにスイングを対象に、さまざまな理論が取り沙汰されています。しかし、自然を相手にする性格を考えると、結局は”感覚”のゲーム。一種のボール遊びです。
その”ボール遊び”の側面が最も強く出るのがショートゲームなのだそうです。
その中にあってショートゲームは、ボール遊びの要素が顕著に現れるジャンルだと思います。カップにボールを近づけるためにラフや傾斜から打つ、高く上げる、転がすなど工夫を凝らす必要があります。
ベストの結果を得るために、イマジネーションを駆使して遊ぶ。
ショートゲームで体感することには、ゴルフの本質的な部分があります。これがスケールアップすればショットマネジメントになるわけで、いわば「ゴルフのミニチュア版」がショートゲームというわけです。
「遊びの要素」といっても、”余興”などの意味ではもちろんありません。
ショートゲームはショット上達に貢献するそうなのです。
ショットは大事です。でも、どんなにショットを練習したところで、ショートゲームが上手くなるイメージは湧きません。ところが、ショートゲームが上手くなるとショットは良くなります。(※注 この太字は管理人によるものです)これはプロの間では常識。
「ショットの基本は30ヤードのアプローチにある」という言葉はその典型です。
30ヤードのアプローチを繰り返すとクラブをスクエアに動かせるようになり、自分のスイングプレーンを意識できます。これがショットにつながることは、みなさんも容易に想像できるでしょう。もちろん私も実感しています。
「よし!ショット上達につながるのなら、ショートゲームで遊ぶぞ!」と考えた方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、「遊ぶ」と言われても、具体的にどうするのでしょうか?
それが上達につながられなければ意味がありませんし。
藤田プロは次のように解説されています。
「遊ぶ」=「いろいろやる」で対応力をアップ(一番苦手なものを)
私の解釈では、藤田プロの「遊び」とは「いろいろやってみること」です。
これはスイングに関わるあらゆることで実践可能です。
藤田プロの例を紹介します。
たとえば「ボール位置」を変えてみる。今のボール位置を左右にズラすのです。すでにやっている方もいらっしゃるとは思います。
でもアマチュアの方は、せいぜいボール一個分左右にズラす程度。二個分、三個分と大きく動かしている人はほとんどいないでしょう。
とはいえ「いや、いまのボール位置が一番上手く打てるんだよ!」という方も多いでしょう。
試行錯誤の末にようやくつかんだ「ベスト位置」であれば、それを変えるなんてとんでもない!と感じるのもよくわかります。
当然ながらこの心情は藤田プロも理解されています。
アマチュアの方の多くは、正しいやり方を身につけたいと考えています。ですから、自分にとってベストなボール位置だけを知りたがります。
もちろん意味のないことではありません。基準を設けるのはいいことです。
それでも、やはりそれにこだわっていては対応できないケースが出てくるそうです。
しかし、そのボール位置は絶対ではありません。特にアプローチでは、すごく右や左に寄せないと対応できないケースがあります。
コースでは平らなライがありませんから、むしろ「自分はここ」と決めたボール位置では打てないことが多いでしょう。
そうなると、2~3個、あるいはもっと大幅にボール位置を変える状況には対応しきれないのです。
「いろいろやってみる」のはボール位置には限りません。ボールはそのままで、
「フェースを閉じてインサイド・アウトに」
「開いてカットに」
など、振り方を「いろいろやる」方法もあります。
その際のボールの飛び方、飛距離、ボール転がり方などを遊び半分で観察してみましょう。
藤田プロの結論です。
今の時代は理論ばかりが先行しています。「こうやれば上手くいく」という言葉に惹かれてやってみる。
でも、上手くいかない・・・。それもそのはず、そのやり方が通用する状況は極めて限定されるからです。
なにかひとつ学んでも、そこから派生してくるものがないとショートゲームは上達しません。
すべての状況に対応できる策を、理論に基づいて構築するのは無理。だから遊ぶべきなのです。これはゴルフにおける本質的なことですから、やれば誰もが上手くなれると思います。
ただ、毎日ちょっとずつやらねばならないので、ちょっとキツいかもしれません。だからこそ、”遊び感覚”でやってほしいのです。
実はこの”いろいろやってみる”論は、これまでに似たようなことをお知らせしています。
いずれも「いろいろやってみる」を勧める内容です。
この「いろいろやる」は「追求する」ことでもあります。
正直言いまして、プロと違ってアマチュアはショット全般の技術を追求するには時間がありません。
なので、まずは最も苦手なショットで遊んでみる(いろいろやってみる)のはどうでしょうか?
つい敬遠しがちで親しみがないことを、あえていろいろやってみるのです。苦手だから失敗するのが前提と考えれば気も楽です。
いろいろやってれば、そのうち慣れて苦手意識も無くなるような気がしませんか?
そうすればそのショットが原因でスコアを崩すことも少なくなりますし、さらに上達を目指すのであればその次に苦手なショットで遊んでみてはいかがでしょうか。
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