良いスイングとは、言い換えるならクラブが適切な軌道に乗ることです。
そのためのポイントはいくつかあり、人によって意識する内容は違うでしょう。
内藤雄士コーチの場合、このポイントは「右ヒジ」ということになりそうです。
内藤コーチは「右ヒジが、クラブを正しい軌道に乗せる決め手となる」とされているのです。
右ヒジがなぜ重要なのか、どのように使えばいいのかを、内藤コーチの著書「ゴルフ 現代スイングの結論」116~123ページを参考にまとめます。
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肘についての解説は13分あたりからご覧ください。
ハーフより大きいスイングでミスが増えるなら右ヒジに注目
スイングの練習法としてハーフスイングはよく知られています。
フルスイングの前段階として腰くらいの高さのスイングを繰り返すもので、コーチによっては基礎練習という位置づけでもあるようです。
しかし・・・
ハーフスイングでボールがある程度きちんと当たるようになった、でも、フルスイングするとどうしても当たらない。
多くのゴルファーはそこで行き詰ります。
その原因は振り幅が大きくなると腕や手が余計な動きをするからです。
下半身が必要以上に動いてしまうのもその原因のひとつです。
余計な動きとは・・・
・ヒジが浮き上がる
・ヒザや腰が右に流れる
・腰が過剰に回転する
・両足がバタバタ動く
などさまざまあり、中でも内藤コーチがまず指摘されているのは右ヒジの動きです。
それでは具体的にどのように動かすのでしょうか?
内藤コーチの解説です。
右腰の高さにクラブが上がったところからトップのポジションへとクラブを導くには、右ヒジを下に向けた状態で右ヒジをたたみましょう。
右ヒジを支点にするイメージで、トップで右手のひらが斜め上を向くように、右ヒジから先の前腕部を自分から見て右方向に回旋させるのです。
良くない右ヒジの動き
右ヒジのNGな動きもあります。
ヒジが上を向いてワキが開くフライングエルボーは論外として・・・
バックスイングで右ヒジが上がって(浮いて)しまうとクラブが立ち、アウトサイドへ上がってしまいます。こうなるとダウンスイングでクラブを正しい軌道で下ろせません。
逆にバックスイングで右ヒジを引いてしまうとクラブがインサイド方向に低く上がります。そのままトップに進めるとヘッドが目標よりも左を向いたレイドオフになります。
これはバックスイングの途中で上体が起きやすく、かつフライングエルボーも誘発しやすいので注意が必要です。
トップポジションで、シャフトがターゲットラインに対して左を向くレイドオフは近年意図的に実践する選手も増えています。
これはレイドオフによるメリットもあるためですが、ここでは内藤コーチの方針に沿い「良くない例」として挙げています。
右ヒジの正しい動きでヘッドがシャフトプレーンに乗る
内藤コーチが主張するこのやり方を実践すると、ヘッドがシャフトプレーンに沿うように動く/span>ようになります。
アドレスの際のシャフトの傾きを大きな面として想定したものをシャフトプレーンと呼んでいます。
腕や手が何もしないでアドレスから右腕の高さに上がるまではクラブヘッドがシャフトプレーンに沿って動きます。
そして、右腰の高さからは右ヒジを支点にするイメージで右の前腕部を旋回させることでクラブヘッドがシャフトプレーン上を動き続けます。
バックスイングの途中からは右ヒジをたたみながらクラブをトップへと導いてあげるだけです。それ以外は何もしなくていいのです。
正直言いまして、文章だけでは解説がわかりにくかったかもしれません。(本では写真があります)
気になる方は内藤コーチの本を手に取って頂くか、幸い今は動画がたくさんあります。
このコンテンツでも、内藤コーチがバックスイングについて解説されている動画などを紹介しておきます。
お時間があったら視聴して参考にしてみて下さい。
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