当サイトユーザーの皆様は、「力みを取る」「無駄な力を抜きたい」という時、何を意識されるのでしょうか?
同様のトピックは別に記事を書いており、いくつかの方法を紹介しています。(関連記事があります)
内藤雄士コーチはひとつのやり方として、骨格をイメージするよう提唱されています。
このコンテンツでは、内藤コーチの著書「ゴルフ 現代スイングの結論」58~61ページから、骨格をイメージするメリットをまとめています。
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骨格をイメージすると不思議なほど力みがとれる
おそらくスポーツ全般において、体のどこかに不要な力が入ったフォームは好ましくありません。
ゴルフはメンタルがスイングに影響しやすいため、不要な力が入る場面は多いようです。
内藤コーチの解説です。
「飛ばしてやろう」とか「真っ直ぐ打ちたい」といった心理が働くと、肩や腕の筋肉が硬直することがあります。
朝一番のティショットなどは緊張が高まって、体がガチガチに固まり普段通りのスイングができず、チョロや大ダフリが出て恥ずかしい思いをしたことがあるでしょう。
(中略)
飛ばそうと思うと、いつもよりスタンスの幅が広くなり、ワッグルするときから肩や腕に思い切り力が入ってしまいます。
真っ直ぐ打ちたい気持ちが高まった場合も腕や手でクラブを上手く操作しようとして、やはり腕や手先に余分な力が入ります。
結局のところ、正しいアドレスをつくるのに筋肉が邪魔をしているわけです。
こういったミスを防ぐ手段として内藤コーチが勧めているのが骨格のイメージです。
体を動かす以上、筋肉が働いているわけですが力みを生むのも筋肉です。
なのであえて骨格だけを意識してみるのです。
そこで、筋肉よりも「骨格」に目を向けてみてください。
理科室の骨格標本ではありませんが、レントゲンの目で見たつもりになって、骨格を意識してアドレスの姿勢をつくるようにするのです。
筋肉を外して、骨格で考えれば不思議なくらい肩や腕から力が抜けてきます。
アドレスの作り方に関しては「ミスショット原因の8割はアドレス」コンテンツを参考にして頂くとして、力が抜けることで自然と理想的なアドレスに近づきます。
いかり肩がなで肩に変わり、両腕の骨を自然に下げることで、前項で述べたような両ヒジが両腰骨を指すような姿勢が自動的につくられます。
飛ばそうとして筋肉に力が入っているときは、右ヒジ、もしくは左ヒジが突っ張っています。
肩や腕を脱力させれば両ヒジの高さがほぼ均等になるのに、力んでいると片方のヒジが高くなり、それが体幹部のスムーズな回転を妨げてしまい、スイングの軌道を大きく狂わせてしまうのです。
骨格だけを考えれば、トッププロに近い形を作れるのです。
骨の大小の違いはあっても、人間の骨格が大きく変わるわけではありません。
太っている人も痩せている人も、アドレスの姿勢を骨格でイメージすると、肩や腕から力みが取れた理想的な姿勢で構えやすくなるはずです。
極論すれば骨格をイメージして両ヒジを両腰骨に向け、両ヒジが水平になるように構えるだけで、タイガー・ウッズやジェイソン・デイら世界の超一流プレーヤーとほぼ同じアドレスがつくれてしまうのです。
アドレスがわからなくなったときは筋肉への意識を捨てて、骨格で考えてください。
当サイトでも「ゴルフのための筋トレ」といった記事を紹介しており、スイングする以上筋肉が必要なことは言うまでもありません。
ただし筋肉の意識が強くなりすぎると、冒頭で挙げたようなミスを招くこともありえます。
そんな時は内藤コーチの「骨格イメージ」を思い出してはいかがでしょうか。
無駄な力の抜けたスムーズなスイングの助けになってくれるはずです。
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