人間だれもが年をとり、若い頃の体力・筋力は少しずつ衰えて行きます。
ゴルフも同様で、どれほど元気なゴルファーでもシニアと呼ばれる50歳前後になるとミスが増える、飛距離が落ちるといった不調が目立つようになります。
「思うように打てなくなる」のは、何ともショックなものですが、こうした衰えにプロはどのように対処しているのでしょうか?
雑誌「GOLF TODAY」に、トム・ワトソン選手が自身の「衰え」にどう対処したかを語る記事がありました。
一部を抜粋して紹介します。(関連記事もご覧ください)
(このコンテンツはGOLF TODAY 2017年2月号(Amazon)124~125ページを参考にしています)
「できなくなる」「いままでにないミス」に対処するには
年齢を意識し始めたゴルファーが一番多く感じるのは、
「あれ?昔はできていたのに?」
「こんなミスはやらなかったけどなぁ」
といった、「思いもよらないミスの増加」ではないでしょうか。
いまやレジェンドとも呼ばれるワトソン選手も、同じ経験をしています。
こうしたミスをすると、ともすれば頭に血がのぼってしまいがちですが、カッとなって平常心を失うとますますミスが増えるもの。
ワトソン選手は、この類のミスにはこのように対処します。
昔のように飛ばないし、体は自分のいう事を聞いてくれない。何かやろうとしても時間もかかる。
シニアになってからボクが取り組んできたのは、例えばラウンド中にミスが出たとしても、1ラウンドで止まれば見逃して様子を見る。
そして、2ラウンド立て続けに同じミスが出たらほんの少しだけ調整して、3ラウンド連続で同じミスが出たら、そこから本格的な修正にかかることにしているんだ。
要するに大事なのは「3ラウンドまでは我慢して様子をみる」ということ。若い頃のように体が柔軟ではないのだから、ちょっとしたことで頭にきたり、カッとしたりしない、忍耐強さを持って向き合う姿勢が大切なんだ。
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飛距離の低下に対処するには ストレッチとトレーニング
そして次に実感する機会が多いのは、飛距離の低下ではないでしょうか。
ワトソン選手も、力の衰えを明確に自覚した時期があったようです。
私の場合、62~63歳くらいから力がなくなったのを感じるようになってきたよ。
最初は自分でも受け入れがたかった。自分ではうまく打てていると思っているのにそれができないのだから。
でもだんだんと受け入れざるを得なくなってくる。
単純なことだけど、パワーをキープするにはトレーニングするしかないんだ。
まずは衰えてきた自分を受け入れて、どんどん力が落ちてくるぶん、トレーニングの量を増やして鍛えること、そして日々のストレッチを入念にすること。
こうやって少しでも維持できるように努力して補うことが必要なんだ。
ワトソン選手が60歳を過ぎても活躍を続けているのは、こうした”維持する努力”を欠かさないからと言えそうです。
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調子が悪くなった時の対処法「目をつぶって振る」
最後に、ワトソン選手とっておきの「調子が悪くなった場合の対処法」を紹介します。
調子が悪くなったときは、目をつぶって振るといい!!
ヘッドの重さを改めて感じられるから、昔のスイングを思い出しながら振ると、自分の感覚が蘇ってくるんだ。
そしてパターが悪くなったときは、ヘッドの動きや軌道を考えるのではなく、手元を見て修正する。
手自体が正しい動きをしていなければ、いいストロークはできないからね。
あとは、自分自身が完ぺきなショットを打つんだという、暗示(笑)。
少しずつスイングやプレースタイルを変えていって、それでいい結果が出ればまた自信を持ってできるようになる。
何事も常にポジティブな思考をもって取り組む、それがすべてだよ。
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年齢を感じてきたゴルファーは、ワトソン選手のやり方を参考にしてみて下さい。