ゴルフで飛距離の話題になると、「筋力は男性より弱いはずの女子プロが、男性よりも飛ばすのはなぜか?」という点がしばしば指摘されます。
森田理香子選手や渡邉彩香選手など、女子であっても270ヤード超の飛距離をコンスタントに出す選手がいます。
当サイトをご覧頂いている、一般男性ゴルファーのほとんどは、おそらくこの両選手よりも筋力は強いのではないでしょうか。
しかし、同じくらい飛ばすのは、非常に難しいはずです。
この飛距離の差はどこから生まれるのでしょうか?
雑誌「Golf Today」に、「ゴルザップ」という特集記事がありました。
早稲田大学スポーツ科学部の協力で、プロとアマのスイングにおけるフィジカル面での違いを解析する企画です。
スイングで力が入っているところ、抜けているところ解析されています。
記事では細かい解析結果も紹介されていますが、ここではポイントだけをまとめてみます。
(このコンテンツはGOLF TODAY 2014年 04月号(Amazon)18~19ページを参考にしています)
まずこの記事で被験者となったプロとアマ(いずれも男性)の体格などの基本情報から。
・左の上腕はプロのほうが太い(スイングで「左腕のリード」を多用するためか)
・脚力はアマのほうが強い
しかし・・・
・ヘッドスピードはプロが50m/s、アマが41.8m/sで、10m/s近くプロのほうが速かった
筋力に勝るアマが、なぜ「飛ばない」スイングなのでしょうか?
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プロとアマの筋肉の違いをさらに詳しく解析すると、その理由らしきものがいくつか見えてきます。
まずはひとつめ。
◆アマはスイング中ずっと力を入れたまま、プロはインパクトの瞬間だけ力を集中している
もう少し詳しく解説すると・・・
・バックスイングでクラブを上げる際は、右側の背中、左のお腹、左脚の筋肉を使っている
・ダウンスイングで降ろす際は、左太ももとお腹の右側の筋肉を使っている
・これは「動きを作ろう」としていることで起きる弊害
これに対し、
・言い換えるなら、「インパクト以外は脱力状態」
力が入っているかどうかは、筋電図を見れば一目瞭然です。
記事の筋電図を見ると、プロはトップまでほとんど反応が表れていません。対してアマは、アドレス時点ですでに細かい反応が出ています。
アマのほうは、いわゆる「力んでいる」状態と言えそうです。
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