ある程度技術が身についても、右利きの人がスイングをする際に右手の力が強すぎると、ショットが左右にぶれたり、ダフッたりすることがあります。
右手の力が強すぎるためにスイングが崩れ、クラブヘッドが軌道からずれたり、フェースの向きがブレたりするわけです。
このコンテンツでは、右手の利きすぎを防ぐ工夫を紹介しています。
バックスイングで右手を軽く握る
右手が強すぎるスイングを矯正するには、まずバックスイングの際に右手をできるだけ軽く握っていることがポイントになります。
左手の握りを100とすると、右手を70、あるいは60くらいに意識してトップまでバックスイングするわけです。
そしてダウンスイングでは、左手でリードするために左手のグリップエンドをボールに向けて振り下ろすように心がけます。
すると自然に右手の利きすぎが抑えられます。
アプローチで逆オーバーラッピンググリップ
右手の利きすぎを抑える方法をもうひとつ。
アプローチの際、右手が強すぎて手打ちになるケースがあります。
右手が利きすぎるとバックスイングが小さくなる傾向があり、結果的に肩が回らず手打ちになってしまうのです。
そんな時は逆オーバーラッピンググリップがおすすめです。
通常のオーバーラッピンググリップでは左手人差し指と中指の間に右手の小指が乗ります。
これが「逆」になると右手の指の上に左手人差し指を乗せます。(どの指の上に乗せるかは、各プレーヤーによって違いがあります)
これが逆オーバーラッピンググリップです。
逆オーバーラッピンググリップでは右手の利きが弱くなり、かつ右手が左手甲側に折れにくくなるのです。
これにより左右の手がバランスよく利くようになり、手打ちが自然と解消されます。
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左利きは有利!左手を強くするのもアリ
ここまで右手の利きすぎを抑える方法を紹介してきました。
ここで、こんな疑問が起きた方がいらっしゃるかもしれません。
左利きのゴルファーはどうなのだろうか?と。
結論としては、左利きの人が右打ちをしても、不利になることはないようです。
というか、左手が強いとゴルフ上達に役立つこともあるようです。
個人的にはこうした話題では岡本綾子プロをすぐに連想します。
岡本プロは本来左利きなのですが、右打ちでゴルフをしています。
左手が利くおかげで、ショットの正確性が高いという話を聞いたことがあるのです。
(ただしネット上には、岡本プロが「左利きだったため、パターの距離感が合わせにくかった」という旨の発言をしていた、という情報がありました)
左手が強化されるとアプローチやパットが上手くなるとは、複数の人から聞きました。
もう少し具体的には、左手が利くようになると、方向や距離感が合うようになるのです。
左手を鍛えることが、ゴルフにマイナスになるとは聞いたことがありません。
荷物を持ったり、歯を磨くなど、日頃のちょっとした動作にも左手を使ってみてはいかがでしょうか。
クラブを”放り投げるつもりで”振る
最後に、力を抜く件についてひとつ。
先日、小松原三夫さんのゴルフハウツー本(かなり昔に出版されたものですが)を読んでいたら、身体の力を抜くためのわかりやすい例えがありました。
小松原さんは、身体の力を抜く意識として
クラブを放り投げる気持ちで振ると良い
と言っていたそうです。
グリップには必要最小限の力が入っていますが、強く握り過ぎてはかえって思い切り振れなくなります。
結局、ゴルフのスイング中に、力が入っている個所はひとつも無いんですね。
箸やフォークを使うのに、グッと握って使うことはありませんし、野球のバットも力いっぱい握り締めることはありません。
「放り投げる気持ちで振る」は、特に力が入りがちな朝イチのドライバーショットで有効な意識ではないでしょうか。