突然ですが、プロゴルファーの”ものまね”をやったことはありますか?
ラウンド中の余興(一発芸)としてやった、という方は意外と多いかもしれませんね。
ここで紹介するのはもっと本格的な、技術向上を目的としたものまねです。
モノマネでスイングが改善するの?と疑う声が聞こえてきそうですが、実はこれがなかなかイイ感じなのです!
井上透コーチの著書「弱小集団東大ゴルフ部が優勝しちゃったゴルフ術」100~101ページ、109ページを参考に、その理由をまとめます。
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スイングの型を習得するとは?7つの項目
ものまねの説明の前に、井上コーチが考える「スイングの型」について紹介します。
技術を身につけるには手順があり、その手順を間違えると上達は減速します。手順さえ間違えなければ誰もが高い確率で上達できますが、そこでポイントになるのが「型の習得」です。
スイングは次の7つの項目で構成されます。
1 アドレス&グリップ
2 ハーフウェイバック
3 トップ
4 ハーフウェイダウン
5 インパクト
6 フォロースルー
7 フィニッシュ
まず、この7つの「型」をしっかりマスターしましょう。
「型」マスターの練習をするうえで、大事なことがあります。
その際に大切なのは、ボールを打たないこと。
ボールを打つと「当たるかどうか」が気になります。当たらないと当てようとする。当てることが最優先事項になってしまい、型の習得がおろそかになります。
つまりは素振りというわけです。別コンテンツで紹介した、倉本昌弘プロが素振りを「最も効果的な練習」としている件と似ています。(関連記事をご覧ください)
この素振り練習の際にも、コツがあります。
気にしてほしいのは、カッコいいスイングにすること。強制的でもいいので、カッコを最優先させてください。
型の習得はレベルを問わず誰にでもできることです。
もちろん、これだけではスコアに結びつきませんが、それは想定内。型をしっかり作っておくのとおかないのとでは、この先が雲泥の差になります。
「カッコいいスイング」といわれても漠然としていますが、要はプロのスイングと解釈して間違いないでしょう。
(一部の個性的な例を除き)プロのスイングはいずれもカッコよく、美しいもの。動きによどみやギクシャクしたところがありません。
「あんなスイングできたらいいなぁ」と誰もが一度は考えたことがあるはず。
これはつまり、上の「7つの型」が完全にモノになっているということです。
仮に魔法か何かで、あなたのスイングがトッププロの誰かと全く同じにできるとしたら、間違いなく上手くなりますよね?
つまり魔法とまではいかなくとも、プロのものまねは上達に貢献してくれると考えるのは道理ではないでしょうか。
藤田寛之プロは中嶋常幸プロを 井上コーチはニックファルド選手を
「ものまね」はトッププロも実践しています。
プロがプロの真似をするわけです。
ゴルフ中継ではどこを見る?コンテンツでは藤田寛之プロが、ある選手のパターの打ち方を真似した件を紹介しています。
好きなプロを真似するのもいいでしょう。私は中嶋常幸さんでした。フォワードプレスからボールを打ち抜くまでをひたすらコピーしていました。
自分がテレビに映った中嶋さんと同じように見えるよう正前(※管理人注:「正面」の誤植かも?)に鏡を置いて打ち、中嶋さんのようにヘッドが動いているかを逐一チェックしたものです。
もちろん、井上コーチ自身もモノマネを実践しています。
「プロゴルファーのモノマネキングになる!」として、次のように解説されています。
型を習得するに際して簡単で効率がよく、しかもやる気が出るのは、プロのスイングを真似ることです。日本人でも外国人でも構いません。
「この人!」と見初めたプロのスイングの連続写真を入手して、1~7の項目を完全コピー。人から「似てる!」といわれるレベルまで高めて、”モノマネキング”になりましょう。
ちなみに、僕はニック・ファルドのモノマネキングでした。
ゴルフをはじめた頃に一番強かったのがファルドで、彼と同じスイングをすればうまくなれると信じて疑いませんでした。
スイングはもちろん、動画を見ながらルーティン動作やリズムまでコピーした。ここまでやると球筋まで似てくるようになります。実際、早々にいいスイングになりました。
「モノマネ」といっても上手い人の動作と似たことをするわけですから、当然上手くなる方向に作用するわけです。
この練習をする際には注意点があります。
モノマネで型を習得する際には、なるべく自分の姿が見えるところでやってください。
練習場なら鏡がある打席、家でやるなら窓に姿を映す。
ひとつひとつの型を確認しながらやると習得スピードがアップします。
いまはプロのスイング動画がネット上にたくさんアップされており、いつでも視聴できます。
”余興”や”一発芸”でなく、”上達に役立つ練習”という意識で、自分の好きなプロのモノマネをしてみてはいかがでしょうか。
スイングがグッと改善するかもしれませんよ!
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