当サイトには、かつて「遠くに・真っ直ぐ飛ばす」というタイトルのカテゴリーがありました。
それが現在は「遠くに飛ばす」に替わっています。
というのも、サイト運営を進めるうちに「真っ直ぐ」を求めるのは必ずしも上達につながらないと感じるようになったからです。
このコンテンツでは、曲げるよう意識したほうが効果的な例を紹介します。
石井忍プロ監修の「人でこっそり上手くなる! ゴルフ練習ノート」18~19ページを参考にしています。
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プロが一番嫌がるのは曲がることではなく〇〇
当サイト訪問者さんの一部(というか私自身もですが)は、「曲がる」こと自体がスコアに悪影響を与える、というイメージをお持ちではないでしょうか。
石井プロによると、どうやらその認識はかなり広がっているようですが、スライスすること自体はNGではありません。
ゴルフ雑誌で一番人気のレッスン企画は「スライスを直す」ことだそうです。
スライスは飛距離的に不利と言われていますが、安定してスライスが打てれば、つまり持ち球として上手く利用できれば、スコアはまとまります。
もちろん極端に曲がってはダメですが、マネジメントできる範囲内であれば”持ち球”になります。
それでは何がNGなのでしょうか?
スコアに一番悪影響を及ぼすのは「逆球」と呼ばれるミスです。
持ち球がスライスの場合、一番怖いのは左に飛び出して、さらに左に曲がっていくという「逆球」。
持ち球がフックの場合、右に飛び出してさらにスライスというのが「逆球」です。
プロは自分の曲がり方を計算して打つので、逆球が出るとOBやハザード、林に入ってしまいます。
スコアを大きく崩してしまうのは言うまでもありません。
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真っ直ぐを狙うのはむしろ危険?プロが打たない理由
ならばやっぱり真っ直ぐを打つのが安全なのでは?とも考えられますが、実は真っ直ぐを打つのはプロでもほとんどいないそうです。
一番危険なのが、真っ直ぐ狙って両方のミスが出ることです。「えっ?真っ直ぐ狙ってはいけないの?」と思う人は意外と多いと思います。
最近のゴルフ中継を見ていると、弾道を解析してボールの軌道を線にして画面に映し出します。
それを見ると、完全なストレートで打っている人はほぼゼロなことに気がつくはずです。
プロの技術なら、意識すれば真っすぐの弾道を打つことはできるでしょう。
それをやらないのはこうした理由があります。
なぜプロはストレートではなく、どちらかに曲げて打つのか?
それは、真っ直ぐに打つと両方に曲がってしまい、ポジショニングが難しくなってしまうためです。
スコアメイクする上で、両方に曲がるのが一番やっかいなんですね。どんなプロも、かならず自分の持ち球通りに少し曲げて打っています。
それは「逆球」が一番致命的なミスになるのを知っているからです。
例え曲がっても、必ず曲がるのであればそれを考慮してショットすればいいわけです。
NGなのは極端に曲がってしまうことと、思わぬ方向に曲がってしまうことです。
マネジメントできる曲がり方であれば、それは持ち球と考えて良いのではないでしょうか。
「真っ直ぐ」に関しては関連記事もあるのでお時間が合ったらご覧ください。