ゴルフ好きの男の子ドライバーは自分に合ったスペックを 長さや重さ 硬さでは、ドライバーの「不適切なスペック」について紹介しました。
 
このページでは、フェアウェイウッド(FW)とユーティリティ(UT)のスペックをとりあげます。

雑誌「ゴルフトゥデイ」に掲載された、クラブフィッター・関雅史さんの解説をまとめています。
 
(このコンテンツはGOLF TODAY 2018年3月号42~43ページを参考にしています)




FWとUTでチョロ・ポッコンが多発するなら

FWとUTでありがちなミスが「チョロ」や「ポッコン」。
 
精神的ダメージがかなり大きいミスですが、誰でも一度は経験があるのではないでしょうか。

※管理人注
チョロもポッコンも、ボールの上部を(場合によってはソールでなでるように)叩くミスのことです。
 
ポッコンについては、スピンをかげすにフワッと上げる打球を意味するケースもありますが、ここでは「ボールをなでるように打つミス」として話を進めます。

 
FWとUTでこれらのミスが頻発する場合、問題になるのは、
 
フェースプログレッション値
 
という数値です。(以下FP値)
 
FP値はシャフトの軸線からリーディングエッジまでの距離を表した数値です。
 
これは”フェースがどれほど前に出ているか”を表しており、数値が大きくなるほど”出っ歯”なクラブということになります。
 

 
FP値は話題になることが少なく、意識しているゴルファーは少ないのではないでしょうか。
 
FP値の大小にはこんな違いがあります。

FP値が大きい・・・ボールに直接コンタクトしやすく、ボールが上がりやすい。
 
FP値の小さい・・・アイアンと同じような打ち方でミートしやすい。
 
※FWやUTのメーカー、ブランドによってFP値は違います

 
アイアンよりもFWやUTはFP値が大きく、アイアンと比べインパクトでボールが当たるタイミングが早くなります。
 
同じ感覚で振るとインパクトで間に合わなくなり、チョロやポッコンが出てしまうのです。
 
(UTには、FP値がより小さく、アイアン形状に近いアイアン型UTもあります)
 
 
つまりチョロやポッコンが多い場合、
 
FP値が大きすぎる(フェースが出すぎている)
 
ことが考えられます。
 
これを解決するには、FP値の低いモデルを選べばOKなわけです。
 
ゴルフコース
 
関氏の解説です。

FWやUTでのポッコンやチョロは、FP値の小さいモデルを使えばかなり防ぐことができます。
 
これらのミスの原因は、FP値の大きい出っ歯なモデルによるアイアンとのタイミングの違いにあります。
 
ボール位置やスイング中の意識を変えれば、FP値の大きいモデルでも打ちこなすことはできますが、やはりある程度の練習量が必要です。
 
特に意識することなくミスを減らしたいならアイアンと大きく意識を変えなくてもインパクトのタイミングが近くなり、ミートしやすくなるFP値の小さいモデルを使うとよいでしょう。

FP値の差はごくわずかな違いですが、打つ際のフィーリングには違いが出てきます。
 
これまであまり意識していなかった場合、チェックしてみてはいかがでしょうか。

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ダフるミスが多いなら

FWでダフりのミスが多い場合、クラブが重すぎる可能性もありますが、まずはヘッドの抜けをチェックしてみましょう。
 
本来FWはソールが広く作られており、少々のダフりはOKなクラブです。
 
それでもダフってしまうのであれば、スイングの個性などが原因で接地した際のヘッドの抵抗が大きくなっていると考えられます。
 
それでは、その抵抗を減らすにはどうすれば良いのでしょうか?
 
答えは
 
抜けの良いヘッドのクラブを使う
 
ことです。
 
ヘッドの抜けが良いかどうかを見極めるポイントは、ソール後方に凹みがあるかどうかです。
 
ソール後方が凹んでいると、接地面積が小さくなって抵抗が減り、抜けが良くなります。インパクト直前からフォローにかけてスムーズに振り抜けるようになるのです。
 
FWでダフりが多い場合、凹んだソールのモデルも検討してみて下さい。
 
FWは飛距離とともに正確さも求められるクラブであり、ちょっとした違和感が大きなミスにつながることもあります。
 
「なんかしっくりこないな」という場合、ヘッドの形状も含めてチェックしてみてはいかがでしょうか。

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