現在ではレーザー距離計を使う人もしばしば見かけるようになりました。
こうした器具を使うことには慎重な意見もありますが、倉本昌弘プロは「どんどん使うべき」という考えです。
もちろん倉本プロ自身も、ずいぶん前から愛用されています。
雑誌「週刊新潮」に連載されている倉本プロのコラム「冒険ゴルフ」に、レーザー距離計の話題がありました。
一部を抜粋して紹介します。
(このコンテンツは雑誌週刊新潮 2017年5/18号(Amazon)76ページを参考にしています)
レーザー距離計に対する倉本プロの持論
倉本プロは、レーザー距離計の使用についてこのように主張されています。
ゴルフは、ボールをカップまで運ぶゲームだ。目標までの距離を把握することは、基本中の基本。
従来はこれを目測でやり、勘に頼っていた。当然、ゴルフ場の風景に騙され、錯覚することもしばしばあった。レーザー距離計を使えば、そのようなミスは起こらない。
新しい器具の採用に慎重な意見もあるが、僕はずっと、プロツアーでも早く採用するべきだと思っていた。
ちなみにコラムによると、
・シニアツアーでは、2017年4月のノジマチャンピオンカップから正式に使用されるようになった
・海外では2014年からR&AとUSGAが全英アマや全米アマを含む大半のアマチュア大会で使用を認めた
・米国下部のプロツアーでも採用の動きがある
・・・そうで、レーザー距離計はプロの世界でも徐々に使われるようになっているようですね。
コラムには、倉本プロのエピソードもあります。
「一歩1ヤードで歩く練習を必ずしていた」
レーザー距離計が無かった頃は、歩測が距離を把握する手段だったようです。
僕がプロになった当初は、大会前に自分で歩測し、各ホールのメモを作って試合に臨んだものだった。
だから当時のゴルファーは「一歩1ヤードで歩く練習」を必ずしていた。それはショットを打つ練習と同じくらい重要だとされていた。
僕ももちろんやった。僕は背が低いので、一歩1ヤードはきつい。気持ちのよい歩幅で歩くと、100ヤードが106歩か107歩だ。
この歩幅はどんなときも変えなかった。
今はレーザー距離計で直線距離を計測できます。
距離計の使用はプレーのスピードが上がるメリットもあります。プロの大会でも、歩測して距離を確かめるシーンがありますが、距離計を使えばその必要は無くなります。
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管理人の考えは
管理人は「アナログの目測と経験で距離を合わせるのも楽しみのひとつ」という考えがあったので、レーザー距離計を使うのは敬遠していました。
しかしこの倉本プロの記事を読んで、目測ばかりに頼っていると、自分の中で「間違ったデータ」が蓄積されるおそれもあると気づきました。
例えば目測で100ヤードと判断し、100ヤード飛ばすためのクラブとスイングで打ち、うまくいったとします。
「なるほど、これでいいんだな」とデータが溜まるわけですが、ここで目測自体が間違っていたら、話がややこしくなります。
その”100ヤードショット”は、実際には90ヤード、あるいは110ヤード飛ばしたのかもしれないのです。
それこそ歩測などで距離を確認する必要がありますが、実際に友人らとコースに出たら、ショットのたびに歩測するのって厳しくないですか?
そして確認しないまま別のコースに出て、キャディーさんから「100ヤードですね」と言われたとします。
状況が似ていたら、データに基づき「よし、じゃあこの前の100ヤードショットで」と打ち、完璧に再現できたとしても、全く届かなかったり、オーバーしたり、といったことは起き得るわけです。
そもそも基準となる目測自体が間違っているわけですから。
こういう事態を防ぐ意味でも、レーザー距離計の使用は上達を助けてくれるのではないでしょうか。