アイアンでは飛ばすことよりも距離の精度が求められる場面が増えてきます。
このコンテンツでは、そのための加減を習得する練習法、およびフェースを開いた時の距離感についてまとめています。
三本のアイアンで同じ距離を打つ コントロールショット練習
コントロールショットで大事なのは、余分な力を入れず、バランスとタイミングを保つことです。
そこでまず7番、6番、5番の三本のアイアンを用意し、それぞれのアイアンで10球ずつ打ちます。
合計で30球打つわけですが、ここでポイントなのは
「3本とも同じ距離を打つように意識すること」
です。
つまり7番アイアンでフルショットし、6番と5番では距離をコントロールして打つわけです。
これを続けていくと、最初力まかせに打っていた7番でも、5番と6番のコントロールショットスイングの影響で不必要な力が抜けてきます。
すると相乗効果でアイアン全体のスイングが良くなるのです。
朝イチではどうしても力んでしまうという方は、ラウンド前の練習で行うのもおすすめです。
距離感のコントロール練習はラウンド前でも積極的にやってOKですし(下の関連記事をご覧下さい)、無駄な力を抜くのにも有効です。
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谷将貴プロ フェースの開きと飛距離の関係
アイアンでフェースを開いて打つ場面は珍しくありません。
特に、深いバンカーやがけ下など、高く上げるボールを打ちたいケースでは、フェースを開きます。
フェースを開いてボールを上げる打ち方は使い勝手が良く、身につければ強力な武器になります。
しかしその際は「飛距離」への意識も忘れてはいけません。
フェースを開いてボールを上げたい場面では、「とにかく高く打つ」ことに意識がとらわれがちです。そのため、がけ下などから打って飛距離が全く足りない、という悪い結果にしばしば陥ります。
谷将貴プロが
フェースを開くと飛距離は三分の一減少します。スクエアで打って30ヤードなら、フェースを開くと飛距離は20ヤードになります。
と解説されていたことがあります。
どのくらい開くかでもちろん違いますが、ひとつの目安として頭に入れておくと役に立ちます。
「フェースを開いて、なおかつスクエアで打った時と同じ飛距離が欲しい」時は、スイングの振り幅を大きくする必要があります。
「速く振ろう」とか「インパクトで力を入れて強めに打とう」と考えてはいけません。
「ただ高く上げて脱出する」だけでなく、飛距離も計算できるようになれば、大叩きは少なくなります。
フェースの開き、打球の高さ、飛距離、スイングの振り幅の加減は、練習を繰り返して身につけるしかありません。
練習場でも、
「振り幅は同じで、フェースの開きを変えて、ボールの高さと飛距離の違いをチェックする」
「フェースの開きと打球の高さを変えても、振り幅を変えることで同じ飛距離をキープする」
といった問題意識を持ってボールを打てば、実際コースにでてからも対応できる範囲がグッと広がります。