前コンテンツフェアウェイバンカーの打ち方 重心やボールの位置に続き、有村智恵プロのフェアウェイバンカーからのショットのコツを紹介します。
雑誌「GOLF TODAY」2014年04月号(Amazon)特集記事のポイントをまとめています。
トップ気味でもOK!グリーンの近くに運ぶこと優先で
有村プロによると、フェアウェイバンカー(以下 FWB)からのナイスショットはプロでも難しいそうです。
というのもFWBでのナイスショットはダフりと紙一重なので、リスクが非常に大きいのです。
なので、「グリーンの近くまで飛ばせればOK」と割り切り、ハーフトップ気味のインパクトを狙うのです。
そのためには、ボールの赤道(センター)を狙ってクラブを上から下に振りおろす方針でスイングします。
それにより、たとえトップしても打球はグリーンの近くまで行くので寄せワンのパーを拾えるチャンスが出てくるのです。
つまりFWBでのショットにおける結論としては、
キレイに打てなくても、トップさせてグリーンに近づければOK
ということになります。
具体的には、次のような点に注意します。
よりダウンブローを意識するなら左足を少し深めに埋めるとよい
・右サイドへの体重移動は少なくする
通常よりもややコンパクトなトップを作る
・クラブを上から下に振り下ろしてダウンブローに打つ
下から上にすくい上げる動きは大きなミスの原因にもなるのでNG
・フィニッシュも小さく
スイング全体をコンパクトに
「トップ気味に当たってもよい」という意識なら、気楽に打てます。
有村プロによると、こうした精神状態はとても大切で、プレッシャーが少なければ体がスムーズに動いて、結果的にナイスショットが出やすくなるそうです。
飛ばそうと大振りするのは絶対ダメです。
クラブを大きく振り上げるほど、インパクトで下から入って大ダフリになります。
そのダフりを防ぐためのポイントについて、さらに詳しい有村プロの解説があります。
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ダフりを防ぐ 左足・左肩のポイント
ダフり防止には、上で紹介した「トップ目に打つ」に加えて、
左足体重のままスイングし、フォローを低くする
のもポイントです。
低いフォローで左肩は上げず、頭を残します。
ヘッドアップは禁物です。
「ビハインド・ザ・ボール」を守りましょう。
アイアン 頭を動かさない秘訣とメリット 倉本昌弘・薗田峻輔プロ解説
左肩を低い位置にキープすると、すくい上げる動きが無くなり、結果的に体が水平に回ります。
アマチュアの大半は、インパクトでこの左肩が高く浮いてしまうので注意しましょう。
左右の体重移動を大きくすると、飛距離は出ますがミスヒットも多くなります。
特にインパクトで右足重心になると大ダフリを招きます。
そこで6対4の左足体重に構え、その重心位置をキープしたままスイングします。この打ち方では飛距離は多少落ちますが、正確さはアップします。
さらにフォローでクラブを低く出していくと上から下に振り下ろせるのでダフリのリスクはさらに少なくなります。
腕はしっかり振りますが、コンパクトに振り抜く意識を持ちましょう。
フィニッシュでピタッと止まっていられれば、コンパクトに振っていると判断でき、フィニッシュが崩れるのは振り過ぎている証拠です。
「Golf Today」の「芯喰うフェアウェイバンカー」の特集紹介は以上で終わりです。
ポイントとしては、
・グリップは短めに
・トップ気味に打つ意識でよい
・重心は左足に
・左肩を上げない
・コンパクトにスイングする
が挙げられます。
練習でもコースでも、ぜひ意識してみてください。