雑誌「Golf Today」で目澤秀憲(めざわ・ひでのり)コーチが、転がすアプローチの練習法を解説されています。
全部で9つのドリルがありますが、ここでは片手・片足で打つドリルを紹介しています。
目澤コーチによると、転がすアプローチは左手リードで振ってもいいですし、右手リードでも構いません。
重要なのは手首を固定し、体の回転でスイングすること。
どちらで打つ場合でも、手首の固定感覚をマスターするのが目的です。
ポイントをまとめて以下に紹介します。
(雑誌「Golf Today」2020年8月号115ページを参考にしています)
左手片手打ちドリル
左手の感覚を大事にしたい人は、左手だけでクラブを持ち、ボールを打ちましょう。
アドレスで作った左手首の角度をキープし、左腕とクラブの一体感を意識します。
左手首を折るのはNGです。左手の甲を伸ばして固定し、胸を左右に回して打てばスクエアに打てます。手先の動きで当てようとすると、左手首が甲側に折れやすくなります。
左ワキに適度な締まりを感じておくと、左腕とクラブの一体感が意識しやすく、左手のリードを体感できるようになります。
右手片手打ちドリル
右手の感覚を活かしたい人は右手だけでクラブを持ち、ボールを打つ練習をします。
右手が利き手の人が多いため、右手だけで当てにいきがちですが、体の回転が止まってインパクトで右手首をこねやすい(手の平側に曲がりやすい)のでNGです。ダフリなどのミスが増えてしまいます。
アドレスの時点で、左手首と違って右手首は「く」の字型に曲がっています。構えた際のこの角度をキープし、体の回転でスイングします。
右手首の角度を変えないためには、右ヒジを身体から離さないのがコツです。
インパクトではアドレスを再現しましょう。
左足で片足立ちドリル
下半身の無駄な動きをなくし、胸の回転を主体にしてスイングする感覚をマスターするのが目的です。
片足立ちといっても”一本足”ではありません。左足はそのままで、右足を少し後ろに引き、つま先を地面につけます。
この態勢でスイングすることで左足軸を作り、ダウンスイングでヒザが流れるミスを解消できます。
「身体の回転=胸を回すこと」とシンプルに考えて、スムーズに胸を回す動きを覚えましょう。
転がすアプローチは振り幅が小さいので、下半身は固定してできるだけ動かさないよう心掛けます。
「体重移動」や「下半身リード」は使いません。下半身リードで振ろうとすると両ひざが流れやすくなります。