パワーのある男子プロはアイアンはダウンブローで打てますが、アマチュアが真似をすると体が突っ込みがちになります。
すると薄く当たったり、トップなどのミスが発生してしまいます。
そのため、アマチュアにとってダウンブローは必ずしも容易な打ち方ではありません。
(このコンテンツはALBA TROSS-VIEW (アルバトロス・ビュー) 2015年11/12号44~45ページを参考に作成しました)
こうしたミスを減らすには、ダウンブローにこだわらず、「ハンドファーストでの払い打ち」が効果的です。
女子プロが実践している、ターフを取らないスイングを目指すわけです。
ハンドファーストを作るポイントはいくつかありますが、まずは右足軸で体を回すことを意識してみましょう。
手元先行の形を意識すると、体が左に流れがちになり、トップや吹き上がりが増えてしまいます。それを防ぐために右足内側を軸に体を回転させるのです。
すると体が突っ込まず、力を逃がすことなく手元が体を追い越していきます。ハンドファーストで、力強いインパクトが生まれるのです。
このスイングでは、右腿の内側に力を溜め、コックをキープしたまま手元をストンと落とすのもポイントです。
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ハンドファーストで打てているかをチェックするには、両足をそろえてフルスイングしてみましょう。
ボールが上がれば、体は軸を中心に回転し、ハンドファーストになっている判断できます。すくい打ちしていたり、体が突っ込んでいるとボールは上がりません。
払い打ちを実践するには、ソールを滑らせてフォローを低く出すよう心がけましょう。
そのためには、インパクト後の意識が大切です。
ヘッドが地を這うように、低く目標を抜けていくイメージを持つのです。そうすれば自然と払い打つ軌道になり、インパクトが点ではなく、長い線になります。
ボールを打つ意識が強すぎて、「インパクトで当てて終わり」では、打点が安定しなくなります。
フォローを低く長く出すには、右足に体重を残さず、フォローへ右膝を送り出すのがポイントです。
練習では、ボールから飛球方向へ30cmほどの場所にテープを貼るなどして目印を作る方法が効果的です。その目印まで振り抜くようにスイングするのです。
自然とスイングが低く長く出て、払い打ちスイングになります。
また体が左に流れてしまうと、払い打ちができません。
それを防ぐには、ボールの右30cmあたりをぼんやり見つめるという方法もあります。頭が動かなくなり、体が流れないので、フォローを低く出しやすいのです。