「7割スイング」とは、主にアイアンショットでダフりを防ぐためのスイングで、要はフルショットではなく、7割程度の力で振るスイングのことです。
飛距離ではなく精度を優先したいときに7割スイングをするわけですが、
・雨で足場が悪い
・傾斜が気になる
など、ダフりが気になる場合にも有効です。
雑誌「GOLF TODAY (ゴルフトゥデイ)」 2013年06月号に、この「7割スイング」についての解説がありました。
Golf Today の記事では、7割スイングのイメージを「肩から肩まで振るスイング」と説明しています。
具体的には
・この意識により、スイングの再現性やミート率が上がる
・低いライナーを打つつもりでスイングすると自然にコンパクトな振りになる
・飛距離は当然落ちるので1~2番大きめのクラブを短めに持って打つ
といった注意点があります。
実際には肩より高く振ることもありますが、あくまで「肩から肩まで」をイメージしておけばOKです。
例えフェアウェイであっても、微妙な傾斜が気になるなど「ダフるかも」と嫌な予感がすることはあるものです。そんな時に7割スイングを使うのです。
ダフりを防ぐために、力加減の他にも「体が開いてはいけない」とよく言われます。
体が開くとスイング軌道がアウトサイド・インになり、かつコックもほどけやすくなるので、ダフリの原因となってしまうのです。
これを防ぐために「左肩を開かないように」と言われるわけです。
確かにこれは正しく、管理人も意識しているわけですが、これと同時にもうひとつ頭に入れておきたいのは・・・
右肩を突っ込まない
ではないでしょうか。
体を開かない、という点では同じことのようにも思えますが、「左肩を開かない」と「右肩を突っ込まない」では微妙に意味合いが違うと思うのです。
ゴルファーの多くは右ききです。
そのため、ボールに当てに行こうとする気持ちの強いアマチュアゴルファーは右肩を突っ込むケースが多いのです。すると結果的に体が開いてしまい、良くありません。
左肩を開かないのと同じかそれ以上に、右肩を突っ込まないと意識すれば、より良いスイングができるのではないでしょうか。
自分を上から見て、ダウンスイングでは両肩を結んだ線が / で、両足を結んだ線が I となっていれば理想的です。
同じ「Golf Today」には、傾斜のあるライでアイアンを使う際にダフらないためのポイントもまとめてあります。
ライ別にアイアンでダフらないためのポイントをまとめます。
◆急なつま先上がり
・肩もスタンスも右向きのクローズ
・スタンスに沿って振る
・左に曲がってもOKと割り切る
・クラブはインから入れてドローボールで攻める
◆急なつま先下がり
・フェースもスタンスも左向き
・飛距離が落ちるので番手をひとつ大きくする
・インにクラブを引かず、最初からスライスで攻める
・スタンスに沿って振る
◆急な左足上がり
・右足体重だが右肩が下がり過ぎてはダメ
・両肩は斜面なりにし、傾斜に対し垂直に立つ
・体重は右足にキープしたまま振る
・ヘッドは下から入れて傾斜なりに振り、打ち込みを意識してはダメ
◆急な左足下がり
・ややオープンに構え、傾斜に対して垂直に立つ
・目線を低くし、外からヘッド入れて低いライナーを打つつもりで
・ボールを無理に上げようとするとダフッてしまう
・スタンスなりにややアウトサイドからカット軌道を意識する