ゴルファーであれば、アプローチで「転がしで寄せるか、ちょっと上げようか?(ピッチ&ラン)」と迷ったことが一度はあるのではないでしょうか。
20~40ヤードをどういう打球で寄せるかは、プロでも意見が分かれるようです。
このコンテンツは「GOLF TODAY 2014年7月号」(Amazon)54~55ページを参考にしています。
転がしかピッチ&ランか?使用女子プロの割合
まずは念のために、言葉の定義の確認を。
飛距離の比率がキャリーが2、ランが8ほど
・ピッチ&ラン
飛距離の比率がキャリーが5、ランが5ほど
あくまで目安ですが、これくらいの比率の違いがあります。
もうひとつ、ピンまで遠い場合に使うロブショット(飛距離の比率はキャリーが8、ランが2ほど)もありますが、ここでは40ヤードまでの距離を考えるので割愛します。
転がしとピッチ&ランのどちらを使うかは、結局はプレイヤーの得手・不得手や好み、状況にもよるのですが、雑誌「GOLF TODAY」の記事によると、女子プロ選手21人を調べたところ・・・
・転がし 33.3%(7人)
・ピッチ&ラン 52.3%(11人)
・両方 14.2%(3人)
・・・という割合でした。
それぞれの打ち方を採用しているプロの意見です。
(敬称略)
転がし派
櫻井有希
「低く打ち出したほうがギュギュッとスピンがかかって距離感が出ます。私はほとんどの場合、コロがします」
一ノ瀬優希
「コロがしたほうが確実に距離感が出せると思います。特にアマチュアの方は上げるよりコロがしのほうが◎」
宮里美香
「もちろんいろんな状況があるので一概には言えないけど、私はコロがしを実際に使うケースの方が多いです」
ピッチ&ラン派
香妻琴乃
「昔からピッチ&ランのほうが距離感が出しやすいので、使ってますね。上げたほうがイメージが合う」
テレサ・ルー
「コロがしよりもピッチ&ランを使うことが多いですね。キャリー5:ラン5の割合でイメージして振ってます」
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「転がし派」櫻井プロ・北田プロが意識する打ち方のコツ
ゴルフトゥデイには、それぞれの打ち方のコツの記事があります。
このコンテンツでは、まず「転がし派」の櫻井有希選手、北田瑠衣選手の打ち方のコツを紹介します。
櫻井選手の転がしのコツ
・転がしを使う目安は30ヤード
・フェースを開いてテークバックするとフェースを斜めに使える
・腰より上には振り上げない
・小さい振り幅で打つとスイングが緩まず手打ちになりにくい
・左手の甲を低く押し出すイメージで振る
・このイメージだとヘッドが低く抜けるようになる
北田瑠衣選手の転がしのコツ
・ピンが奥にある、グリーンが受けている状況でボールが花道にあるならまず間違いなく転がしを選択
・ボールの位置は右足の前
・ロフトは立て、インパクトの形で構える
・グリップは短く持つ
・右手甲をフェース面のイメージで振る
・左足体重のまま振り抜く 体重移動はしない
・まとめて言うと「アドレスでインパクトの形を作り、上げて下ろすだけ」
ちなみに北田選手は2013年のリカバリー率ではトップでした。
ピッチ&ランを採用するプロが多いですが、転がし派の北田選手も実績を残しているわけです。
次のページではピッチ&ランのコツを紹介します。