前ページアプローチ転がしのコツ 櫻井有希選手・北田瑠衣選手ではアプローチにおける転がしのコツなどを紹介しました。
このページでは、ピッチ&ランのポイントを、雑誌「ゴルフトゥデイ」の記事から紹介します。
(GOLF TODAY 2014年7月号56~57ページを参考にしています)
まずは、吉田弓美子プロのピッチ&ランのコツから。
スタンスはオープンで、ボールの位置は両足の真ん中よりボール一個分右に置きます。
吉田プロがピッチ&ランで最も重要視しているのは、手元の位置です。
距離調節のために振り幅を変える場合でも、手元の位置は常に意識しておきましょう。
なぜ手元の位置が重要なのでしょうか?
理由としては・・・
・近すぎると手元が詰まって振れなくなる
ためで、たとえ振り幅が合っていても、これではミスショットです。
吉田プロによると、腰を落とし過ぎて手元が遠くなるミスはアマチュアによく見られるそうです。
それでは、正しい手元の位置はどこかと言うと・・・
前傾して腕をダラリと下げ、そこでグリップするのが正しい手元の位置です。
グリップエンドと体の間に、コブシ一個分ほどのスペースがあれば、スムーズに振り抜けます。
スイングが終わるまで目標は見ません。目標を見るとヘッドが早めに上がってトップやダフリを招いてしまいます。
顔を上げないことでヘッドが低く出て、ミスもなくなります。
次に、ライの状態によって振り幅を変えるケースについて。
藤本麻子プロの解説です。
◆薄芝の場合
・ボールと地面に隙間が無いのでフェースの下目に当たる
・トップ気味に飛んでいくので長めに転がる
→スイングの振り幅は小さめに
◆深いラフの場合
・深いラフでは芝が先に当たるのでボールはフェースの上目に当たる
・飛距離が出ない
→スイングの振り幅は大きめに
・・・と考えます。
振り幅でライに対応するのがポイントです。
スイングを変えようとすると距離感もマチマチになってしまいます。
藤本プロの場合、フェアウェイから30ヤード打つ振り幅は、ヘッドが腰から腰までの範囲です。
それが薄芝から30ヤード飛ばす場合、20ヤードのスイング振り幅(ヘッドは膝から膝の高さの範囲内)にするわけです。
そして深いラフからの30ヤードであれば、40ヤードの振り幅(ヘッドがトップとフィニッシュで腰より高くなる)を採用します。
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