雑誌「Golf Today」に、「チーム芹澤 ヒミツのドリル」という特集がありました。
「チーム芹澤」とは、芹澤信雄プロ、宮本勝昌プロ、藤田寛之プロ、上井邦浩プロの四人で、各プロが「困ったときにやっている効果テキメン練習法」をまとめた特集です。
このコンテンツから数回に分けて、記事のポイントを要約して紹介します。
(雑誌GOLF TODAY 2014年 04月号(Amazon)18~19ページを参考にしています)
まずは芹澤プロの「飛ばす練習」から。
芹澤プロ 下半身リードのスイングで飛距離を伸ばす練習法
これは芹澤プロが飛距離不足を解消するため、アマチュア時代から行っている練習で、
9番アイアンを使い、小さいテークバックからフルショットする
というもの。
バックスイングは腰の高さまでで、そこからフィニッシュまで振り切ります。
このスイングで飛ばすには、下半身をいかにうまく使うかがポイントです。
110ヤード飛ぶようになったら「合格」で、下半身を使った力強いスイングが身についたと考えられます。
(芹澤プロは140ヤード飛ばすそうです)
やり方は以下のとおりです。
↓
上体や腰を回そうとせず、左足内側に体重を乗せ、その時の反動でグリップエンドを目標に向けたまま直線的に引き下ろす
↓
左足内側で体重を受け止めたままヘッドアップせずにインパクトできればパワーがボールに伝わる
↓
フィニッシュで左足一本で立てるように、体重を左足内側で支えたまま振り切る
次のようなポイントも意識してみましょう。
・内側に体重を乗せてクラブを引き下げる感覚がわからない場合、クラブを腰の高さで持ってもらい、それを綱引きのように下半身主導で引っ張ってみる 手だけで引っ張ると、力も弱く、クラブも下りてこない。
・左ひざは正面に向けたまま腰を回すと、膝が横に動くのを防げる
芹澤プロは「下半身リードでスイングすることは飛距離アップには欠かせない」と語っています。
トップまでクラブを上げると、体は自然とひねり戻ろうとする力が生まれるので、何もしなくてもクラブは下りてきます。
しかし、これでは飛ばしのパワーは入りづらく飛距離も出ません。
芹澤プロのこの練習では、テークバックを腰の高さまでしか上げないので、手先で振るだけではひねり戻しが起きません。
左足に体重をしっかり乗せて、綱引きのように下半身でギュッとクラブを引っ張らないとクラブが下りてこないのです。
この練習で下半身の使い方を覚えれば、下半身主導のスイングができ、ボールを飛ばせるようになります。
次のページへ続きます。