ゴルフの雑誌やネットの情報を読んでいると、
「このサイトで書いてるのと違うなぁ・・・」
という記事に出会うことがしばしばあります。
↓こちらで紹介した青木プロの意見ではありませんが、ゴルフのスイングにはいろいろな考え方があり、「これが正解」「絶対正しい」と言えるケースはそうありません。
先日読んだゴルフ雑誌「ALBA」にも、このサイトと思いっきり違う主張の記事がありました。
当サイトユーザーの皆様を混乱させるかもしれませんが、参考に紹介します。
「いままでこういう方針でスイングしてたけど、ちょっと変えてみたらうまくいった」という経験は意外とあるものです。
ひとつの考え方としてお読みいただければ幸いです。
(雑誌ALBA TROSS-VIEW (アルバトロス・ビュー) 2015年11/12号64~65ページを参考にしています)
当サイトでは、アプローチの飛距離を調節する方法として、「腕の振り幅」を以前紹介しています。
しかし内藤雄士コーチによると、中途半端な距離を打ち分ける場合、ヘッドの振り幅や力加減を意識してはダメなのだそうです。
内藤コーチの解説です。
「サンドウェッジのフルショットよりも短い距離を打つときに、ヘッドや手元の動きを気にしてはダメ。手打ちの原因になってしまいます。
手元やヘッドの運動量は、体の回転量に比べるとはるかに小さいため、飛距離にはほぼ関係ありません。
そればかりか、ヘッドの動きを気にするあまり、手打ちになってしまう危険性が高くなってしまいます」
それでは、距離の打ち分けには何を意識すれば良いのでしょうか?
「気にすべきは、トップとフィニッシュで肩をどれだけ回すか。
これさえ間違えなければ、大きく飛び過ぎたり、もしくは飛ばないということがないのです」
簡単には、「腕(手)をどれだけ振るか」を意識するより、「肩をどれだけ回すか」で距離を調節するほうが良い、ということです。
具体的には、内藤コーチは以下のような練習法を勧めています。
・肩を90度回し上げ、そこから180度体を回転させて入れ替える
・このスイングを基準とした距離感を徹底的に磨きあげる。
・そこから、トップの肩を回転角度を80度や100度に変えることで、前後の距離感を合わせる。
まずは、90度回し上げ→180度回転でのショットを繰り返し練習し、どれくらいの距離が出るのかを把握します。
内藤コーチの場合、このショットでは50ヤード飛ぶそうです。
この練習における注意点を三つ挙げます。
腰の高さで右手の平を空に(あるいは下に)向けない
右手のひらが空を向くと、フェースが開いてしまい、ボールは高く上がるだけで飛びません。逆に下に向けると、飛び過ぎてしまいます。
右手の平は正面を向けます。
ハンドファーストにしない
ハンドファーストになるとロフトが立ち、飛び過ぎてしまいます。
インパクトでは肩のラインがアドレスと同じ状態に戻らなくてはいけません。これよりも目標方向を向いてしまっていると、ハンドファーストになってしまっているということです。
フィニッシュの大きさを変えてはいけない
これを変えてしまうと、距離感がズレてしまいます。変えるのは、あくまでトップまでの肩の回転角度だけです。
「振り幅を意識しても、距離調節がうまくいかないなぁ・・・」というゴルファーは、参考にして下さい。
次のページでも、当サイトと違う主張を紹介します。