アプローチの距離の打ち分けは、どのように決めていますか?
当サイトでは、「振り幅」や「フェースの開き」による打ち分け法の記事を多めに紹介しています。
しかし、20~40ヤードの微妙な距離は、打ち分けるのが難しいもの。
大叩きの原因はそれくらいの距離がからむことが多く、言い換えれば、その距離さえ合わせられればスコアはグッと良くなります。
雑誌「GOLF TODAY」 2014年7月号46~47ページに、「大叩きしそうな距離はど~やって寄せる!?」という記事がありました。
現役女子プロゴルファーが実際に行っている打ち分け法をまとめた特集です。
大変参考になります。
その内容をまとめてお知らせします。
女子プロ 打ち分ける方法 最も多いのは?
まず、女子プロはどういう方法で距離を打ち分けているのでしょうか?
21人の選手に聞いたところ、以下のような結果になりました。
(複数回答可)
・スタンス 17.6%(6人)
・フェースの開き 14.7%(5人)
・グリップ 5.8%(2人)
・直感 8.8%(3人)
過半数の女子プロ選手が振り幅で距離調節しているのがわかります。
これについて藤田光里プロは
「振り幅が一番簡単。ヤマ勘では距離感が曖昧になるし、特にアマチュアはミスショットが出やすくなる」
と語っています。
各方法を採用している主なプロと、一言コメントを紹介します。
(敬称略)
振り幅派
宮里藍
「振り幅で距離を打ち分けるのが一番簡単。私は基本の30ヤードから練習しますが、その上の40ヤードが苦手なので、特に練習します。アマは自分の距離を見つけてほしいです」
宮里美香
「振り幅で距離は打ち分けます。練習場でよく練習するのは30ヤード。クラブは57度のサンドウェッジで打ってますね」
金田久美子
「20ヤード、50ヤードなどと父に言われて、その振り幅を素振りする練習を子供の時にしました。この練習はアマにも役立ちますよ」
振り幅&スタンス派
藤田光里
「3種類の振り幅と3種類のスタンス幅で100ヤード以内を打ち分けます。ヤマ勘だとアマチュアは大振りになるので要注意ですね」
フェースの開き&スタンス派
菊地絵里香
「上げて止めることが多いですが、スタンス幅で距離を打ちわけてます。ピンが手前ならば、フェースを開いてスピンで止めます」
フェースの開き&グリップ派
諸見里しのぶ
「”ゆるむ”ことを避けるため、飛ばさない近くならオープンスタンスにして、たくさんフェースを開きます。また、近い時はグリップも短く持ちます」
直感派
北田瑠衣
「状況によって振り幅やフェースの開き・・・などやることが変わります。だから、コレという基準よりも状況によって判断します」
鈴木愛
「ほとんど見た目の直感で打ってますね。練習場でよく練習するのは30ヤードの距離です」
穴井詩
「見た目の感覚でスイングを作っていますね。見た目でだいたいの落としどころを考えて、あとは直感で打ってますね」
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