前ページ藤田寛之プロ アイアンスイングで手首は固定するの続きです。
藤田寛之プロのアイアンにおけるスイングの秘訣を紹介します。このシリーズは今回が最後です。
最初のページは藤田寛之プロ アイアンスイングの秘訣 お腹をへこましておくです。
このページでは、3つのポイントのラスト、
左足
をとりあげます。
これまでのコンテンツは、雑誌GOLF TODAY 2016年5月号(Amazon・Kindle版あり)26~34ページを参考にしました。
左足全体で地面を踏んでおく
具体的には左足の”めくれ”を我慢する、ということです。
言い換えると、打ち終わっても、左足全体で地面を踏んだ状態をキープしておくわけです。
これはフィニッシュでバランスを崩さず、ビシッと立っていられることを意味しています。
アイアンのスイングで、振り終わった後よろけたり、体がどちらかに極端に傾くことはないでしょうか?
これは「アイアンなのに振り過ぎている」からと考えられます。
藤田プロの解説です。
飛ばすことが目的ではなく、番手なりの距離を打ってグリーンを狙っていくショットのはずなのに、なぜか振り過ぎてバランスを崩す人が多い。
コースに出るとどうしても力が入ってしまいがちですが、そこをコントロールできないようでは、アイアン上手にはなれません。
気が焦る状況でもしっかりと振り幅やリズムを整えるには、左足のめくれを我慢して振り抜くことが大切。
必要以上に勢いがつくことなく、自分の決めた振り幅にきっちりコントロールすることができます。
藤田プロはこう表現されています。
「左足がめくれるのは、”振ってしまう”から。足は静かに使おう」
そのためのコツを藤田プロは2つ挙げています。
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- ゴルフには上手くなる「順番」がある
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足を静かに使うコツ2つ 左脚がキモ
これを実現するためのコツには二つあります。
右脚を左脚に近づける
この動きにより体の回転がスムーズになって余計な動きが生じにくくなります。スムーズに振れるようになり、スイングが速くなりすぎることもありません。
左ひざを曲げたままにする
左膝を曲げたまま振り抜くと、めくれを我慢するのに効果的です。左膝が伸びてしまうと、スイングの流れで左足がめくれやすくなります。
藤田プロのスイングを連続写真で見ると、アドレスからフィニッシュまで左足が全く動かないのがわかります。
左足がめくれることなく、打ち終わってもスッと立っていられるのは、自分のコントロール下でショットができている証拠です。
藤田プロは「きれいなフィニッシュを目指すのが成功への第一歩」としています。
左足は地面をグッと踏んだまま動かさない意識を持ちましょう。
高速連続素振りでこれまでのポイントをチェック
最後に、これまで紹介してきた三つのポイントをまとめてチェックするための即効ドリル「高速連続素振り」を紹介します。
これは文字通り、速い素振りを連続で行うだけ。
9時~3時くらいの振り幅を、スイング→スイングの巻き戻し再生→スイング・・・の往復を高速で何度も繰り返すのです。
このドリルの利点を、藤田プロはこう解説しています。
・高速で振ると自然とお腹に力が入る
・手首を固めたスイングが身につく
(手先を使ってしまうと次の動作へスムーズに移れないので、無駄な動作が自然と淘汰される)
・すぐにトップへ戻すために左足の踏ん張りも自然と生まれる
股関節から上を前傾し、下半身は固めて上体を積極的に回転させるとスムーズに振れます。
ラウンド中の確認ドリルとしても優れものです。
ぜひ実践してみて下さい。