当サイトを読んで下さるゴルファーの皆さんにとって、ゴルフで一番難しいのは何でしょうか?
フェアウェイウッドでしょうか?バンカーショット?
青木功プロにとって、一番難しいのはパッティングなのだそうです。
雑誌週刊新潮 2014年 7/10号の青木プロのコラム「おれのゴルフ」は、パッティングについての記事でした。
(このコンテンツは、雑誌週刊新潮 2014年 7/10号(Amazon)110~111ページを参考にしています)
この中で、青木プロはこのように書かれています。
昔から「パット・イズ・マネー」と言われているように、プロゴルファーの生命線はパッティングにある。
入れば稼げるが、入らなければお金にならない。
この商売を50年もやってきたから言えるのだれど、「ゴルフにおいて、最も難しいのは何か?」と聞かれたら、おれは間違いなくパッティングと答える。
パットはなぜ難しいのでしょうか?
その理由は・・・
ゴルフはパットが決まらないと、スコアに結びつかない。どんなに近くに寄せても、入らなければ元も子もない。
(中略)
パットが決まらないと結果には繋がらないのだ。ショットのミスは次の一打でリカバリーができるけど、パットはそうはいかない。
それだけに同じ1打でも重要性が違うのだ。
一打の重要性が違うから、と言えそうです。
「このパットを入れれば勝ち!」という場面では、かかるプレッシャーの大きさも他のショットとは比べものになりません。
それでは、そのパットが上手くなるポイントは?
昔から「パッティングは耳と耳の間を使え」という教えがある。要は、頭の中でイメージがしっかり描けている人は迷いがないから入る確率が上がる。
(中略)
セオリーや形ばかりを気にしている人は、せっかくの情報を活かしきれないものだ。
例えば、「タイガー・ウッズのように打ちたい」とカッコばかりを気にしていたら、フォームに気を取られてしっかり打てなくなるわけ。
パットはやり直しのきかないショットだからこそ、イメージ通りのボールを打てるかという一点だけ集中しななればならないのである。
パッティングにおいて、青木プロは何を意識してきたのでしょうか。
おれはとにかく、転がりが良いパッティングにこだわってきた。フォームじゃなくて、いかに転がりの良いボールが打てるかにね。
ボールの転がりが良ければ芝の影響も少なくなるし、球足も伸びて入る確率が上がる。
フォームはその延長にあると考えてきた。
第一、良いフォームを習得したからといって、転がりの良いボールが打てるなんて保証はない。
それこそ人によって体や腕のサイズは違うから、型は人それぞれ違って当然なのだ。
青木プロのパッティングは、フォームが独特なことで知られています。
短尺パターを使った、手首を支点したストロークなのです。青木プロのパッティングでは、手首から下しか動きません。
(ちなみにこのサイトでも、手首だけのストロークは良くない、という趣旨でコンテンツを作っています)
現在では手首を動かさず、肩から下の腕全体でスイングするショルダーストロークが主流です。
青木プロのスイングは、いかにも特異に見えます。
しかし・・・
時折、「アオキの打ち方は変則だ」なんて言われることもあるけれど、おれは全く気にならない。
何を言われようが、周りからどう見られようが、おれにとったら今の打ち方は試行錯誤して辿り着いたオリジナルのフォーム。
だからこそ、誰にも負けない絶対的な自信を持てるようになったのだ。
このコラムは次のようにしめられています。
「パッティングはやり直しのきかない1打。だからこそ、最後は己をどれだけ信じられるかなのである」
「自分を信じる」といっても、コトはそう簡単ではありません。自分が信じられるほどのものを身につけるには、相当の練習が必要だからです。
ただ幸いなことに、パッティングは自宅でもある程度の練習が可能です。
ゴルフに必要な技術の中では最も練習しやすいと言えるかもしれません。実践と全く同じ条件ではなくとも、タッチと転がりの感覚を身につける練習はできます。
何かをつかんで自信を得るには、練習を重ねるしかない、とも言えます。
そして自信を得られたものであれば、多少「変則」であっても、それを自分の武器とするべきかもしれません。
青木プロですら「最も難しい」というパッティング。私も少しでも自分を信じられるよう、精進するとします。
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