タイトルでは「ダウンブロー」としていますが、あくまでイメージです。
「ヘッドを上から入れる感覚でストロークする」ということです。
実際にはやらない”ダウンブロー”でパットするとは、藤田プロのどんな狙いがあるのでしょうか?
藤田プロの著書「ショートゲームには上手くなる『順番』がある」82~83ページから紹介します。
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しっかり打つための”ダウンブロー”
まずは藤田プロがパットで心がけていることから。
パットではつねにパチンと打つことを心がけています。言い換えれば「強めに打つ」ということ。
インパクトでフェースが開いたり、インパクト自体がゆるんで強めに打てません。ハンドファーストの構えからフォワードプレスを入れて始動するのも、強く打ちたいがゆえの方策です。
このように意識している藤田プロでも、時にはインパクトがゆるんだり、フェースが開くことがあるそうです。
それを防ぐための意識が”ダウンブロー”なのです。
それを極力なくすためにやっているのが、アイアンのようにダウンブローに打つことです。といっても、あくまでイメージの話。
本当にダウンブローで打ったらボールの先のグリーンを傷めますから、ヘッドを上から入れるイメージでストロークするわけです。
現象だけを見れば、ダウンブローではありません。でも、そのイメージで打つとボールがキュッと飛び出してから転がっていきます。
結果的にレベルに近い形で打てて、転がりのいい球になります。
パットで「しっかり打つ」ためにダウンブローをイメージするわけですね。
しかしアマチュアの場合、注意が必要なようです。
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アマチュアのパットはアッパーブロー?
ここで藤田プロはちょっと意外なことを指摘されています。
アマチュアの方のほとんどは、パットでもアッパーブローと言うか、すくい打っています。
ヘッドが下から上に動く過程でボールをヒットしているわけで、これだとボールのつかまりが悪くなります。アイアンをアッパーブローで打った場合を想像していただくとわかりやすいと思います。
「パットがアッパーブローになっている」とは、考えたことがありませんでした。
おそらく多くの一般ゴルファーは指摘されたこともないはずです。
”パットのアッパーブロー”には、こんな弊害もあります。
さらに、インパクトもゆるみやすくなります。
ヘッドが下から上に向かう過程でボールをとらえるのと、上から下に向かう過程でとらえるのと、どちらが強く打てるかは明白です。
たとえゆるまなくても、パターには3~4度のロフトがついていますから、バックスピンがかかってボールが浮きます。そのぶん、転がりが悪くなるのです。
”ダウンブロー”もやりすぎには注意 対処法は
ここまで聞くと、さっそく「よし、パットをダウンブローのイメージで打ってみよう」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
管理人もその一人なのですが、やりすぎには注意が必要です。
私のダウンブローはインパクトでロフトがつきすぎるのを防止するため。
そのイメージで打てばレベルに当たるという発想です。みなさんがダウンブローのイメージで打ってみたときに、出だしでボールが跳ねたり、引っかけるようならやりすぎです。
やりすぎた場合の対処法も紹介されています。
もしそうなったら、アドレスでややきつめにハンドファーストの形をつくっておき、インパクトまでその形を変えない、つまり、手が少し前に出た形でインパクトする。
あるいは、はじめから左足体重にして打ってみてください。
もちろん、なにもしなくてもレベルに打てている可能性もありますから、それも視野に入れてストロークを安定させましょう。
「気持ちよく打てる」というとドライバーを連想しがちですが、パットでも「気持ちよく打てた!」と感じるショットがありますよね。
その多くはしっかり打てて、よく転がってくれた時ではないでしょうか?
もしもあなたがパットでつかまりが悪い、インパクトがゆるみ気味なら”ダウンブロー”の意識を持ってみてはいかがでしょうか。
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