森守洋コーチが著書「苦手を得意に変えるパッティング」で、パットが上手いプレーヤーの共通点を解説されています。
パットが上手い人には、グリップで共通するポイントが2つあるのです。
・ゴルフ【苦手】を【得意】に変えるパッティング(Amazon・PR)同書の46~47ページから、一部を抜粋して紹介します。
右手の向きをフェースと同じくスクエアに そのための練習法は
森コーチは「自分の感覚を出しやすい握り方」を強調されています。
パットにおける両手の握り方も、プレーヤーによって千差万別です。アドレスの姿勢以上にプレーヤーの個性が表れるのがグリップだと断言できるくらいです。
両手には全神経の8割近くが行き渡っているそうです。指先の神経を鋭敏にして距離感を表現するには、自分の感覚を存分に発揮しやすい握り方を優先しましょう。
共通項のひとつめは、手のひらの向きにあります。
握り方は様々あっても、パットの上手いプレーヤーの共通項が2つあることを知ってください。
一つは、右手のひらをフェース面と同じ方向に向けることです。
パットの場合、右手のスクエア感覚が絶対的に必要で、右手のひらとフェース面の一体感を保つことで出球の方向が安定し、かつインパクトでもフェース面をスクエアに戻しやすくなります。
結果的に自分の想定したラインにボールを乗せやすくなるのです。
右手の向きが適切なら、ストロークの軌道に関わらずフェースはスクエアにキープできます。
右手を極端にかぶせたり、逆に浅く握りすぎたりすると右手のスクエア感覚は損なわれて、ストロークの軌道がブレやすくなり、フェースの向きにも誤差が生じます。
軌道が軽いアウトサイドインでも、インサイドアウトでも右手のスクエア感を大事にしている人はフェースをスクエアにキープできています。
この考え方は森コーチのレッスンにも反映されています。
こうした理由から私がアマチュアにパットのレッスンをする際には、右手だけでパターを持ち、右手の面を意識しながら打つ練習を実践して頂いています。
また、クロスハンドグリップも右手の面を生かしやすいメリットがあり、アメリカツアーの多くの選手が採用していますので試してみて下さい。
両手親指をグリップの真上に 一定に握れるようになる
パットの上手い人の共通点のもうひとつはこちら。
もう一つの、握り方のポイントは両手の親指をグリップの真上に添えることです。
パターのグリップは真上が平らになっているものが多く、それは両手の親指を乗せて握りやすくするためです。
両手親指の位置が重要なのはなぜでしょうか?
右手のスクエア感覚にも通じますが、こうすると右手だけでなく左手の甲でもフェース面を感じやすくなり、両手をつねに一定に握れるようになるのです。
いずれのポイントも、フェース面を適切にするための心がけでした。
パットを改善したいとお考えなら、参考にしてみて下さい。








