芝目や傾斜といった条件を除くと、パットが左に外れる原因は両肩の向きが間違っていることがほとんどです。
 
パッティングで普通に握ると、右手が左手の下になるため右肩が下がることになります。
 
これだけなら問題は無いのですが、両肩がターゲットラインに対し開いて構えてしまうことがあります。


 
これではスイングの軌道がアウトサイドインになるのでボールを左よりに打ち出す確率が非常に高くなってしまうのです。
 
そこでこのような事態を防ぐために、右手を上、左手を下にグリップする「逆手(クロスハンド)グリップ」が非常に有効な場合があります。
 
逆手グリップだと、ほとんどの場合両肩が地面と水平になり、かつ肩が開き左へ打つミスがとても少なくなります。
 
パッティングの際にクロスハンドグリップ(左手が下になるグリップ)を採用するプロは増えています。
 
宮里藍プロ、古閑美保プロ、横峯さくらプロなど、クロスハンドグリップを採用したプロはいずれもパッティングに手ごたえを感じています。
 
クロスハンドグリップでは、一般に体が開きにくく(あるいは閉じにくく)なると言われています。
 
パッティングで体が開いてしまうと、パターはアウトサイドインの軌道を、体が閉じてしまうとインサイドアウトを描くことになり、いずれもパットが安定しなくなります。
 
クロスハンドグリップでは、これらの現象が自然と解消され、両肩の線と狙うラインが平行になるとされています。
 
両肩のラインのズレは、実際のパッティングでは意外と気づきにくいものです。
 
「突然パットの調子が悪くなった」場合、両肩のラインと打ち出すボールのラインがちゃんと平行になっているかどうかをチェックしましょう。
 
そしてこういうとき、クロスハンドグリップを試すとウソのようにパッティングが入るようになることもあるのです。
 

 
クロスハンドグリップで握った後、ボールは左かかとの延長線上に置いて構えてみましょう。
 
ここでのグリップの一例としては

・右手でグリップした後、左手の小指を右手人さし指にのせる
・残りの左手薬指、中指、人さし指の三本でグリップを軽く握る

があります。
 
クロスハンドグリップが慣れない場合は、練習グリーンで何球かクロスハンドで打ち、ボールが真っすぐ出る感覚をつかんだ後ノーマルのグリップに戻すやり方でも良いでしょう。
 
ゴルフ好きの男の子横峯さくらプロは06年5月のサロンパス・ワールドレディースで初めてクロスハンドグリップに挑戦しました。
 
実際にやってみるまでは「絶対ムリ」と思っていたそうですが、実行してみると
 
「やってみたらこんなにスムーズにテークバックできるんだ!ってもう感激ものでした」
「ラインにもすごく乗せやすい」

 
と驚いていました。
 
この日、横峯選手は27位から10位に順位を上げています。
 
話が少しそれますが、最後に横峯選手のパターについて少し。
 
08年5月に行われたサロンパスカップで、二日目から横峯さくら選手はパターを軽く短いものに変更しました。
 
シャフトを37.5インチから34インチに、重さは541.8グラムから515.5グラムにしたのです。
 
かなり大幅な変更です。
 
その結果、初日は外すことが多かった距離をことごとく決め、この日は69で回り初日19位から一気に3位まで順位を上げたのです。
 
このシーズンから横峯選手を指導している橋本大地コーチはもっと早くからパター変更を考えていたそうですが、選手本人が変える必要性を感じない限りは逆効果になることもあります。
 
また、橋本コーチによると
 
「横峯選手は『ヘッドは重くないと届かない』と考えていたようだが、重いとヘッドがブレやすくなるので、ストロークは変更後のほうが良くなっている」
 
そうです。