風に対応する方法はいくつもあり、風の方向・強さを考えれば無数のやり方があるといっても過言ではありません。
1 低い弾道を打つ
2 意識的に曲がる球を打つ
3 打つ方向を変える
・・・といった対処法ですね。
(雑誌「ALBA TROSS-VIEW (アルバトロス・ビュー)」 2012年 6/28号(Amazon)46~47ページを参考にしました)
フォローの風であれば、高いボールを打つこともありますが、横風の場合は高いボールは避けられるケースが多いようです。
しかし、横風が吹いていても、ボールを高めに上げて距離を稼ぎたい、という場面もあります。
例えば、リンクスコースなどでフェアウェイが軟らかい場合や、雨が降って濡れたフェアウェイでは、ランでボールが進まないため、キャリーで距離を稼ぐ必要があります。
そんな時は、高いボールのほうがキャリーを伸ばせます。
とはいえ、横風を考えて意識的にボールを曲げるのは、なかなか難しいもの。
「真っすぐ」の打ち方で、方向だけを変えて風に対応するほうが簡単です。
ただしこの対処法では、「どれくらい方向を変えると、どの程度落下点がずれるか」を把握していなくてはいけません。
そこでこのコンテンツでは、池田勇太プロのやり方を紹介します。
230ヤード先で30~40ヤードの差が出る(右に打てば右に落ちる)打ち方です。
目安としてはわかりやすいので紹介します。
目標方向に対して右側から(アドレスした際に正面に風を受ける)風が吹いている場合を想定します。
アドレスして、無風の際の、目標への真っ直ぐな出球ラインをイメージします。
次に、ボールの左側(目標方向側)にヘッドを置きます。
そして強風の場合、先ほどの「真っ直ぐ」ラインからボール半個分向こう側(目標方向に対して右側)にずらしたボールをイメージします。
(赤い丸)
※下図ではイメージしたボール(赤丸)とヘッドの間が空いていますが、実際にはもっと密着させてイメージして下さい
最後に、そのイメージしたボールと、セットしたボールを結ぶライン(下図の赤いライン)をイメージします。
これが、右から強風が吹いている場合の出球ラインです。
このラインにフェースと体全体を合わせて構え、「真っすぐ」のスイングをするわけです。
ボール半個分だけのわずかな違いですが、先述したように230ヤード先で30~40ヤードの差が出ます。
風が弱い場合は、強風の半分(ボール四分の一個分)だけずらします。
左からの風であればボールを手前にずらしたラインをイメージします。
風の強さを知るには、よく行われているように芝を飛ばしてみるのが一番です。
池田プロは「真上に高く芝を投げて、体の近くにゆっくり落ちれば弱い風、体の遠くに速く飛んでいったら強風」を目安としています。
かなり漠然としているようにも思えますが、このへんは経験を積むしかありません。
ちなみに池田プロは「スパット」は決めないそうです。代わりに、上で紹介したような出球のラインを考えます。
風への対応法はいろいろありますが、池田プロの「出球のラインを変える」方法も参考にしてみて下さい。
打ちっ放しでも練習しやすいのではないでしょうか。