ゴルフで「得意」「苦手」というと、クラブやショットの種類について考えがちです。
当サイトでもその主旨でコンテンツを多数作っているのですが、石井忍プロ監修の「一人でこっそり上手くなる! ゴルフ練習ノート」に、ちょっと違う考え方が紹介されていました。
その考え方とは
パー3、4、5の各ホールで得意、苦手を分類する
というもの。
これは意外と珍しい視点ではないでしょうか?
同書の31~34ページを参考に、その内容を紹介します。
「その考え方はなかった」というあなたは、参考にしてみて下さい。
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得意なホールと苦手なホールを知る
1ラウンド18ホールは、多くのコースが
パー3 4ホール
パー4 10ホール
パー5 4ホール
という構成を採用しています。
あなたが一番多くプレーしているコースもこの構成ではないでしょうか。
それではその各ホールの得意・苦手は認識されているでしょうか?
石井プロによると、この認識は意外と不明確というケースが多いようです。
プレーヤーによってはどうもパー5が苦手、なんとなくパー3が得意…などと、ぼんやりと思っているのではないでしょうか。
パー4の構成比率は半分以上ありますが、それもなんとなく得意か苦手か感じていると思います。
この「なんとなく感じている」というぼんやりとした感触を、数値にして得意なホールと苦手なホールを正確に把握してみてください。
なぜこの違いを把握する必要があるのでしょうか?
なぜなら、本当はスコアが良くないホールにもかかわらず、たった一度でもバーディーを取ると、そのホールが得意に感じられしまったりするからです。
本当は苦手なのに得意と思ってしまうと、無理にパーやバーディーを狙いにいって、大叩きにつながってしまうということもあるのです。
ですから、確固たる数値を元にして、得意なホールと苦手なホールを正確に把握したいのです。
以下に、石井プロの解説で各ホール別の特徴や注意点をまとめます。
苦手と感じるホール攻略の参考にして下さい。
パー3の注意点や攻略に役立つ練習
パー3は当然距離が短いわけですが、それゆえの誘惑も強いようです。
パー3はティーショットで直接グリーンを狙いますが、ティーアップしていい状況から打つことが可能です。
複雑な傾斜や芝の状況に左右されやすいフェアウェイやラフと比べれば条件がいいので、グリーンに乗せたいとかベタピンに付けたいといった「欲」が生まれやすく、おまけにホールインワンという宝くじまであります。
どうしても気持ちが昂ぶりやすいのです。
パー3はゴルファーの”平均点”が反映されるホールです。
ほとんどのパー3のグリーン周りにはバンカーやハザードが用意されていますし、グリーンが難しいことも多いので、一回のミスショットでスコアを崩してしまう可能性が高いのです。
ショットの平均点が高いと安定して良いスコアで上がれますが、平均点が低いと大叩きにつながりやすい。それがパー3の特徴と言えるでしょう。
パー3攻略には、ティアップして打つ練習が役立ちます。
初心者やアベレージゴルファーの場合、ドライバー以外をティーアップして打つ機会が少ないと思います。
ドライバー以外もティーアップして打つ練習をして慣れるとともに、番手ごとのティの高さなどを掴んでおくこともスコアアップに役立ちます。
パー4 350Yより長いか短いかで攻略法を変える
パー4は数が多いため、距離によって考え方を変えます。
石井プロは350ヤードを目安にしています。
パー4は18ホール中10ホールもあって、なかなか一括りにできませんが、
350Y以下のパー4
350Y以上のパー4
と二つに分けてデータを把握してみるのがいいでしょう。
この350Yという基準は、変更してもOKです。
ちなみに350Yというのは、ドライバーの平均飛距離(キャリー)が200~220Yとして、残りが7番アイアン以上になるか、以下になるかの境目という意味で設定してみました。
もう少し飛距離が出る場合は、370Yでもいいでしょう。
自分なりの目安を決めて、線引きしてもらえればと思います。
それぞれ以下のような特徴があります。
距離が短いパー4は、狭い、ハザードが効いている、グリーンの傾斜が複雑と、距離以外の要素で難易度を上げるように設計されている場合がほとんどです。
ですから、350Y以下のパー4のスコアが、350Y以上のパー4と変わらない、もしくは悪いということもあります。
つまり距離が短いパー4のスコアが悪い場合、ショットの精度に改善の余地があると考えられます。(これはどんな場合でもそうかもしれませんが…)
対して距離の長いパー4では、フェアウェイやグリーン周りでプレッシャーを感じる場面は少なくなります。
距離が長くなると大叩きする可能性がありますが、距離が長いホールは総じてフェアウェイは広く、グリーン周りをあまり難しくしていないことが多いものです。
たまに名物ホールと呼ばれる、距離が長く、フェアウェイも狭く、さらにハザードが多いホールがありますが、そういうホールは10ホール中、1ホールあるかないかぐらいです。
パー5 全てのクラブを使いこなして攻略
パー5は、実力差が出やすいホールと言えそうです。
パー5は、調子が悪くても90は超えないというレベルになると、バーディーチャンスが増えてきますが、初心者やアベレージゴルファーにとって試練のホールでしょう。
距離が長いので、いろんな距離やライに対応するクラブを使う必要があります。
ティーショット、セカンドショット、そしてグリーンを狙うショットを、それなりの平均点でつないでいかないと、パーもしくはボギーが取れません。
その3回のうち、1回でもミスしてしまうと、ダブルボギー以上のスコアになる可能性が高いからです。
各番手の平均飛距離と成功率を把握して、うまく折り合いがついていなとパー5を攻略することは難しいのです。
ホールによる得意・不得意を知っておくと、自分の傾向をクラブ単位よりも大きなくくりで把握できるようになります。
初めてのコースでプレーする際も
「いつものコースで長めのパー4では2打目に〇〇を使うけど、ここではどうかな?」
といった基準ができます。
こうした石井プロの考え方がイケそうなら、試してみて下さい。
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