2020年から21年にかけて、コロナウイルスの世界的な蔓延によりゴルフなどスポーツに限らずあらゆる活動が自粛・制限されました。
日本では東京オリンピック・パラリンピックが開催されましたが、ほぼ全種目が無観客となりました。
この自粛期間中、プロゴルファーはどんな練習をしていたのでしょうか?
雑誌「GOLF TODAY」2020年8月号に、渋野日向子選手と青木翔コーチの対談記事がありました。
この期間中に渋野選手が実践した練習について語られています。
記事の一部を抜粋して紹介します。(以下敬称略させていただきます)
(このコンテンツはGOLF TODAY(ゴルフトゥデイ)2020年8月号10~11ページを参考にしました)
渋野選手 自粛期間中はほとんどアプローチ練習!その理由は?
この対談は2020年の6月15日に行われました。
海外の試合は中止、国内ツアーも東京オリンピックも延期されるという、まさにコロナの影響まっただ中の時期です。
そんな中、渋野選手はフィジカルを強化させていました。
体重は3、4kgくらい増えました。トレーニングメニューは鬼だったので、写真で見てもビフォーとアフターは全然違います。(渋野)
技術面の練習は、”ほぼ一本槍”といっても過言ではない内容だったようです。
99%、アプローチをやらされていました(笑)。転がしもやりましたし、ロブ系も。
去年は1年で3、4回しか52度のウェッジを使っていないのですが、今年は52度とかPWをもうちょっと使えるようになるかも・・・(渋野)
この練習により、渋野選手はさらにレベルアップしており、青木コーチもこのように評価しています。
ラウンドを見ていても、ロブショットは上手くなったと思いますね。飛距離もキャリーで250ヤードとか飛ぶときがあります。(青木)
なぜこれほどアプローチの練習に力をいれるのでしょうか?青木コーチはこのように解説されています。
ロブやアプローチの練習は攻撃的なゴルフをしたときにダブルボギーの回数を減らすためです。(青木)
(太字は当サイトによるもの)
より攻撃的なゴルフをするための練習なのですね。
もちろん渋野選手自身も、この練習の成果を活かす気力に満ちています。
昨年以上に攻めのゴルフができるかなと思っていますし、ドライバーの飛距離が伸びたところも見せたい。(渋野)
「ここは攻めていこう、という時の大叩きを防ぐためにアプローチ練習をする」という発想は、この記事を読むまでありませんでした。
しかし渋野プロと青木コーチがこれほど強調されるということは、スコアメイクにとても役立つのは間違いありません。
今後アプローチの練習をする際は、「スコアを良くするため」と同時に「スコアを崩さないため」という意識を持つのも良いのではないでしょうか。