このコンテンツでは、上田桃子選手と江連忠コーチのエピソードや江連コーチの考えなどをまとめています。
上田選手の向上心の強さや、江連コーチの子供の指導方針などを紹介しています。
上田桃子選手の強すぎる?向上心
06年5月26日の広済堂レディース初日、上田桃子選手はノーボギー・4バーディーを奪い、68で3位につけました。
それでも本人はコメントで・・・
「未熟です。難しい局面で引くことを知らない。本能的にピンを狙って、ゴルフをさらに難しくする」
と悔しがったのです。
17番では6番アイアンで打った第一打が右へ流れ、ピンまで8メートルにオンしました。
上田選手は「またミスを…」といいましたがキャディーを務めた江連コーチはこれをたしなめました。
「乗ったことで満足しろ。あれをミスだと思ったら精神的に続かない」
上田選手はジュニア時代から1学年上の宮里藍、横峯さくら両選手としのぎを削ってきました。実力はあるものの、強すぎる向上心がかえってマイナスに作用することもあるようです。
上田選手にはミスショットをすると自らを叱咤するような行動をとる場面がしばしば見られます。
試合中に激しい腹痛を起こしながらも最後までプレーしたというエピソードもあります。自分への厳しさと上田選手の闘争心の強さをよく表しているのではないでしょうか。
試合中・試合後も気迫が前面にでることもあり、時に批判されることもあります。しかしこういったスタイルが彼女の人気を高めていることも確かです。
プロでやっていく以上、向上心が弱いのは致命的ですが、強すぎる向上心はむしろ歓迎すべきではないでしょうか。
江連コーチの子供達へのアドバイス
以前ケーブルテレビのゴルフチャンネルを見ていたら、江連忠コーチのゴルフスクールが特集されていました。
ジュニアの選手たちのトレーニングの様子も報じられていて、その中で江連コーチが選手たちにあるアドバイスをしていました。
ちょっとしたことなのですが、なるほど、と思ったので紹介してみます。
そのアドバイスとは
相手と競っていて、相手が良いところに打ったら、自分は相手のボールよりも5ヤード遠く飛ばすつもりで打つ。
相手と競っていなければ、自分の得意な距離に打つ。
というものです。
これはプロを目指す選手へのアドバイスですが、アマチュアでも真剣になる場面はもちろんあります。
「ここは負けたくない!」と思ったら、この言葉をこっそり意識してみてはどうでしょうか?
上田プロも 初心者時代は空振り連発
上田桃子プロは07年は5勝をあげ、21歳156日と史上最年少で賞金女王となりました。
上田選手は小さいころから、スポーツなどの習い事はどれも非常に上手にこなしたそうです。三歳から始めた水泳では、平泳ぎで全国三位になったこともあります。
そのほか習字、ピアノ、バイオリン、サッカーと、どれも始めたときから非凡さを表していました。
しかし、そんな上田選手でもうまくいかなった競技があります。
それはなんとゴルフだったのです。
小学4年生で初めてゴルフと出会った時は空振りを10回も連発したのです。
現在からはとても想像できない姿ですが、本人も「えーっ!止まってるボールを打つだけなのに何で?」と衝撃を受けたそうです。
それから負けず嫌いの性格に火がつき、以後2年間毎日休まず500~1000球打ち続け、さらにはポニーテールだった髪型をスポーツ刈りにしています。
その努力が実り、中学三年生でアンダーをマークします。