このコンテンツでは、上田桃子選手のエピソードをまとめています。
今からは考えられないビギナー時代の様子や、自分に厳しすぎる上田選手に江連忠コーチがアドバイスした件を紹介しています。
強くなるプロは負けず嫌いであると同時に向上心も持ち合わせていることがわかるのではないでしょうか。
上田選手も初心者時代は空振り連発
上田桃子プロは07年は5勝をあげ、21歳156日と史上最年少で賞金女王となりました。
小さいころからスポーツなどの習い事はどれも非常に上手にこなし、三歳から始めた水泳では平泳ぎで全国三位になったこともあります。
そのほか習字、ピアノ、バイオリン、サッカーと、どれも始めたときから非凡さを表していました。
しかし、そんな上田選手でもうまくいかなった競技があります。
それはなんとゴルフだったのです。
小学4年生で初めてゴルフと出会った時は空振りを10回も連発したのです。
現在からはとても想像できない姿ですが、本人も「えーっ!止まってるボールを打つだけなのに何で?」と衝撃を受けたそうです。
それから負けず嫌いの性格に火がつき、以後2年間毎日休まず500~1000球打ち続け、さらにはポニーテールだった髪型をスポーツ刈りにしています。
その努力が実り、中学三年生でアンダーをマークします。
上田桃子選手の強すぎる向上心 江連コーチのアドバイスは
06年5月26日の広済堂レディース初日、上田桃子選手はノーボギー・4バーディーを奪い、68で3位につけました。
それでも本人はコメントで・・・
未熟です。難しい局面で引くことを知らない。本能的にピンを狙って、ゴルフをさらに難しくする。
と悔しがったのです。
17番では6番アイアンで打った第一打が右へ流れ、ピンまで8メートルにオンしました。
上田選手は「またミスを…」といいましたがキャディーを務めた江連コーチはこれをたしなめました。
乗ったことで満足しろ。あれをミスだと思ったら精神的に続かない。
上田選手はジュニア時代から1学年上の宮里藍、横峯さくら両選手としのぎを削ってきました。実力はあるものの、強すぎる向上心がかえってマイナスに作用することもあるようです。
上田選手にはミスショットをすると自らを叱咤するような行動をとる場面がしばしば見られます。
試合中に激しい腹痛を起こしながらも最後までプレーしたというエピソードもあります。自分への厳しさと上田選手の闘争心の強さをよく表しているのではないでしょうか。
試合中・試合後も気迫が前面にでることもあり、時に批判されることもあります。しかしこういったスタイルが彼女の人気を高めていることも確かです。
プロでやっていく以上、向上心が弱いのは致命的ですが、強すぎる向上心はむしろ歓迎すべきではないでしょうか。
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