このコンテンツを作っているのは、2015年の1月1日、元日です。
1年の最初にふさわしく、「どういう意識を持てばゴルフは上達するのか」という、このサイトのテーマそのものをエントリーします。
雑誌週刊新潮 2014年 6/26号に掲載された、青木功プロのコラム「おれのゴルフ」のタイトルは「課題を持たない『努力』は報われない」でした。
青木プロの言う「努力」は、もしかしたら世間一般のイメージとちょっと違うかもしれません。
どういう「努力」が報われ、ゴルフを上達させるのでしょうか?
コラムのポイントを抜粋して紹介します。
ゴルフ界の第一人者であり、抜群の実績と実力を誇る青木プロは、「相当な努力をされてきたんでしょう」と聞かれることがあるそうです。
それに対して青木プロは・・・
自分がどれだけの努力をしてきたのかは分からない。
誰かと比べて「おれの方が打ち込んでいる」とか、「苦しい練習をこなした」と思ったこともなく、単に自分で課題を見つけて、それを乗り越えて来ただけだからだ。
なのだそうです。
青木プロの「努力」の解釈は以下のとおり。
一般的には「努力をすれば報われる」と、「努力=苦労」みたいなイメージがあるけど、おれは少し違うと思っている。
ジャック・ニクラスやタイガー・ウッズだって、恐らく努力を苦労とは思っていないだろう。
傍目には努力のように見えるかもしれないが、彼らは純粋に「上手くなりたい」っていう意識が他人より強いから、どんなに過酷な練習でもその過程を楽しめるのだ。
逆に言えば、才能があっても課題を見つけられない選手は伸び悩む。
それでは、「伸びる選手」とはどんな資質があるのでしょうか?
プロの世界で生き残っていく条件があるとしたら、「今よりもっと向上したい」という姿勢をどれだけ見せられるかだ。
第一線で活躍する選手は好奇心も吸収力も強い。コース内ではもちろん、練習場でも他の選手に自分にプラスになると思うところがあれば、「何とかモノにしよう」とよく観察している。
だからこそ、日々成長して”ゴルフの幅”つまり、ショットのバリエーションなどが広がっていくわけよ。
青木プロの言う「努力」は、「辛く苦しい。歯を食いしばって・・・」ではなく、「自分の向上心と好奇心を満たすもの」とでも言えそうです。
おれからすれば、それは努力じゃなくて単なる好奇心なのだ。人の技を盗み、試みる。
単純なことかもしれないけれど、そういう気持ちこそが自分を伸ばす。
結局のところ、才能なんてものは、ちょっとした好奇心から開花するんじゃないかな。
この心がけは、何もゴルフに限った話だけではないようです。
ことわざにも『玉琢(みが)かざれば器を成さず』とあるじゃない?
どんなに綺麗な宝石だって、磨かれてこそ光り輝くわけでしょ。
それと同じでどんな分野であれ、活躍する人は誰かにやらされているのではなく、率先して常日頃から課題を見つけて自分に磨きをかけている。
青木プロは、このコラムを次のように締めくくられています。
本当の努力っていうのは周りからどう見られようが、脇目もふらず好奇心を持って自分の決めた課題を日々こなしていくことだ。
そうすればいずれ、結果はついてくる。
青木プロが強調したいことは、
「こうしたらいいんじゃないかな?」
「こう打ったらどういう球が出るんだろ?」
「こんな球を打ちたいなぁ。どうすればいいかな?」
などのように自分で課題を決めて、それをクリアするため、好奇心と共に練習を続ける、ということでしょう。
打ちっぱなしに行くにしても、何らかの課題を意識して打つほうが、上達がのぞめるわけです。
課題は人によって千差万別です。
今年はぜひ、それをクリアすべく練習してみましょう。
課題と言われてもあまりピンとこないのであれば、
自分が最も苦手なクラブを克服する(自信を持ってスイングできるようになる)
あたりはどうでしょうか?
「うわっ!イヤだな」と思う場面を今年中に無くすわけです。
それはものすごい上達と言えるの思うのですが、いかがでしょうか。