当サイトはゴルフのスキルアップを目的としており、そのための知識や情報を紹介しています。
しかしその中でも意外と(?)閲覧数の多いコンテンツに
があります。
これは子供さんをプロゴルファーにするにはいくらぐらい必要なのか?という、かなり生々しい、ぶっちゃけた内容です。
しかし閲覧数を考えると、需要は意外と多い情報のようです。子供をプロゴルファーに、という親御さんは多いのかもしれません。
そこで「プロゴルファーで身を立てる」件について、青木功プロがわかりやすく解説されていた記事が「週刊新潮」にあったので紹介します。
このサイトでは何度か紹介している、青木プロの「おれのゴルフ」からの抜粋です。
プロゴルファーという職業の実情と厳しさがわかりやすく語られています。
(週刊新潮 2014年 2/20号(Amazon)108~109ページを参考にしています)
プロゴルファーになる条件
まず基本的な問題として、プロゴルファーになるには?という話から。
おれがプロになった頃と今とでは少し違うようだが、プロゴルファーになるにはまずPGA(日本プロゴルフ協会)のテストに合格しなければならない。
このテストを受けるのにも、「大学のゴルフ部に所属していた」とか「ゴルフ場で研修生をしている」というような条件があったのだけど、今年からは原則16歳以上の男性であれば誰でも受験できるように改正された。
そして最大4回にわたる実技テストを突破し、ルールやマナーなどの筆記テストに合格すればプロゴルファーとして認定される。
ただし、例外もある。
アマチュア時にプロのトーナメントで優勝した石川遼選手や、松山英樹選手らは実技テストを免除になった。
彼らはプロとしての技術は十分にあると判断できるので、テストを受けなくとも本人がプロ宣言した時点でプロゴルファーとして認められたのだ。
すでに、プロになる時点で厳しい競争であることがわかります。
プロになっても稼げるわけではない
晴れてプロとしてデビューしても、自動的に稼げるようにはなりません。
ここからさらに、厳しいプロの世界を生き延びていかねばならないのです。
晴れてプロテストに合格してもすぐにトーナメントに出場できるわけではない。
日本には約5000人のプロゴルファーがいるのだけれど、試合に参加するには更にツアーを管理するJGTO(日本ゴルフツアー機構)の予選を勝ち上がる必要がある。
その中でツアーに参戦できる選手は200人にも満たないというから、本当に狭き門なのである。
何とかツアーへ出場できるようになっても、トーナメントの賞金だけで生活していける選手はごく僅か。
そりゃあ、優勝すれば数千万円もの大金がドカッと入ってくるが、それは百数十人の中の1人だけ。
予選落ちすれば賞金はゼロ。交通費はもちろん、宿泊代、キャディ費などの経費を支払うと大赤字になる。
それだけじゃない。
賞金ランキング60位以内のシード選手になっても、経費や税金などを差し引くと年収は400万円ぐらい。
一部の選手を除いて稼ぎの安定しない現実を考えると、華やかに映るプロの世界は、とても「毎日ゴルフできて楽しい」とは言っていられないのだ。
シード選手として生き残っても、プロスポーツ選手という華やかなイメージほど年収は多くない、といえそうです。
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青木プロが稼げるようになったのは?
これほど厳しい世界で青木プロが実績を残し、生き抜いてこれたのはどういう理由があるのでしょうか?
それでも毎年多くの若者がプロゴルファーを目指してプロテストを受験し、「稼げないかもしれない」と分かっていてもツアーの予選会に挑戦する。
自分の可能性を信じてリスクがあっても、ハイリターンを夢見て努力しているのだ。
(中略)
おれも22歳でプロになってから55年間ゴルフ一辺倒でやってきたが、最初は全く稼げなかった。
それでも「クソ!今にみてろ」とばかりに努力を続けた。
とにかく「負けてたまるか」、「負けるもんか」という気持ちの方が強かったのだ。
何より、せっかくプロになったのだから、悔いを残したくなかった。その考えは今も変わっていない。
正直言いまして、プロを目指すゴルファーであれば、それなりの「負けん気」は誰でも持っているはずです。
青木プロのように実績を残せるプロになるには、人並み外れた「負けん気」と努力が必要なはずです。
子供をプロゴルファーにするにはのコンテンツでも書きましたが、プロになるのも、そしてそれから生活するのも「かなり厳しい」ことがわかるのではないでしょうか。
スポーツで身を立てる難しさは、ゴルフに限った話ではありませんが。
それでも、目指さない限りはプロになれません。大きく稼げるようになることもありません。
必要な経費とプロ生活の厳しさを知った上でチャレンジし、努力を重ねたゴルファーが生き残れるのではないでしょうか。
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