JRA騎手の田中勝春さんは、ゴルフ雑誌をほぼ全誌購入して読むほどのゴルフ好きです。
ベストスコアは茨城・阿見ゴルフクラブでの73。
アベレージは70台後半で、ドライバーの平均飛距離は240ヤード。持ち球はドロー系です。
このコンテンツでは、田中騎手のゴルフ遍歴や考え方を紹介します。
(週刊現代 2017年8/12号(Amazon)134~135ページを参考にしています)
コンペをきっかけにゴルフにハマる
21歳の時、馬主さんのコンペに誘われたのが始めるきっかけです。
その後も誘われるようになったため、「迷惑をかけない程度には上手くなりたい」と、プライベートでも打ちっ放しやコースに通うようになりました。
やっていくうちにどんどんハマッていき、練習を重ねます。
30代半ばからは、オフの月曜日だけでなく、火~木曜日の調教後に時間を作って週2回のペースでラウンドしています。
アプローチ好きは騎手ならでは?人見知り解消にも
ゴルフに詳しい人からは、「騎手は球さばきが上手い」と言われるそうです。
微妙な指の感覚が求められる手綱さばきが、ゴルフクラブの扱いと通じるところがあるのかもしれません。
実際に、田中さんが一番好きなのはウェッジでのアプローチです。ボールを上げたり、転がしたりなど、状況に合わせたいろんな打ち方を楽しんでいます。
田中騎手は人見知りで、知らない人と会話するのは苦手です。
なので初対面の人と一緒にプレーして、コミュニケーションをとれるようになる場としても活用しています。
ゴルフスイングの秘訣は?
いま最も注目しているのは、松山英樹プロのスイングで、頭をしっかり残して振り切るところを真似をしています。
(真似しているようで、だいたいは勘違いで終わり、元のスイングに戻るそうですが・・・)
スイングの秘訣でたどりついたのは、軸がブレてはダメということです。
馬に乗るときも、騎手の重心がズレると馬の動きを妨げてしまいます。
ゴルフも一緒で、体の軸がブレるとミート率が下がり、ショットが安定しないのです。
競馬とゴルフで違う点 柔軟性
ここまで競馬とゴルフの共通点を挙げてきましたが、違う点もあります。
ジョッキーは重心を安定させるために体幹の強さ、筋力が必要です。
ゴルフの場合、これに加えて柔軟性も求められます。
バックスイングで肩を回す時、筋肉に柔軟性がないと、どうしても軸がブレてしまうのです。
田中騎手も日頃から柔軟性を意識した練習をしています。
ショットが良くなってもスコアは良くならない?ゴルフの金言は
スイング上達に熱心な田中騎手ですが、
「ショットが良くなったからといって、それがスコアに直結するかというとそうでもない」
と考えています。
当たってくると無理をして、逆に墓穴を掘ることがあるのです。
置かれた状況は関係なく、常にナイスショット、当たった時の快感を求めてしまうのだとか。
そうした失敗と反省を重ね、40歳を過ぎてからは、状況を見てコースマネージメントができるようになりました。
「無理せずに、あそこに運ぼう」と落ち着いて考えられるようになり、スコアもまとまるようになったのです。
田中騎手が考える、「ゴルフの金言」は
ナイスショットはスコアに直結しない。冷静に考えることが必要になる。
です。
アベレージ70台後半はスゴくないですか?
一般ゴルファーは田中騎手の心がけも参考にしてみて下さい。