プロゴルフの世界では、ダブルボギーというとあまり褒められたものではありませんが、アマチュアの場合(というか私の場合)、ダブルボギーで済めばしめたものです。
仮に全てのホールをダブルボギーで回れたら、スコア108です。
ボギーで回ったら90なので、余裕で100切り達成です。
ここでひとつの考え方というか、ある方の主張を紹介します。
「ティーショットという概念を無くしてもいい」
スコアについてこんな考え方はいかがでしょうか。
設定されたパーが4でも、あなたは5でいいでしょう?
パー3なら「4が自分のパーだ」と決めてコース攻略したら、あなたのゴルフは劇的に変わる。
(中略)
パー4のミドルホールだから、あなたのパーは5打。ティーショットをドライバーで飛ばす必要はまったくない。150ヤードで十分だ。
2打確実に進めたら、残り100ヤードに近づく。これを乗せて、2パットなら楽々パーではないか。
これは雑誌週刊新潮 2017年 9/21号(Amazon)74ページで、倉本昌弘プロが自身の連載「冒険ゴルフ」に書かれていたものです。
倉本プロのアドバイスを続けます。
全ホール、ダブルボギーでいいと想定したらもっと楽だ。
パー3のショートホールが5打でいい。1オン1パットのバーディーを狙いたい気持ちを抑え、3オン2パットで行く。
絶対にグリーン周りのバンカーに入れない。フェアウェイの安全な場所に運び、2打目で乗せようとする必要さえない。
通常のパーに1打、あるいは2打加えた数を自分のパーだと考えると、コースの攻め方、クラブの選択がまったく変わる。
ティーショットという概念をなくしたっていい。
パー3だったら、1オンを狙いますよね?それを3オン(2パット)でいいとは。
ちょっと刻みすぎのような気もしますが、私の場合「できるだけ先へ」という意識が数多くの失敗の原因になったのは事実です。
スコアをつけないラウンドもアリでは?
「強引に先を狙う」件について倉本プロはこのように解説されています。
無理に無理を重ねるから大叩きする。
ダブルボギーをパーに設定すれば、バーディーも取れるし、100を切るのは難しくない。設定どおりのコースマネジメントができて楽しさが湧くだろう。
失敗に苛立ち、自分を責め、何かのせいにするより、ずっと充実感に満ちたゴルフができるはずだ。
とはいえ、
「それだと刻むばっかりのゴルフになるのでは?やっぱり豪快に飛ばすとか大胆なショットを打ちたいよ」
という反論も聞こえてきそうです。
それに対しては、倉本プロは
「大胆に楽しみたいならば、スコアを付けるのをやめたらどうですか?」
として、こう書かれています。
日本のアマチュアゴルファーはコースを回ると必ずスコアを付ける。プロゴルファーは、練習ラウンドのスコアなど付けない。
日本のゴルファーはスコアに縛られすぎてゴルフの楽しさを満喫していない。僕はそのことをすごくもったいないと感じている。
・全ホール(ダブル)ボギーをパーとしてコースを攻略する
・スコアをつけずにラウンドする
は、やってみれば意外と新鮮な発見がありそうではないですか?
余分な力みがとれて無理をしなくなり、大たたきが減って実は良いスコアが出たりして。(あっ、これがスコアに縛られてるということなのか?)
気が向いたら一度試してみてはいかがでしょうか。