ゴルフ好きの男の子お正月などのバラエティ番組で、プロゴルファーが使用するクラブを極端に制限して芸能人と勝負するスポーツ企画は定番になっています。

こうした企画は昔から行われており、多くの場合プロの凄さを見せつける結果になることが多いようです。
 
ビートたけしさんが週刊文春に連載されていた「ゴルフの悪魔」で、この企画を明石家さんまさんと収録した際のエピソードを紹介されています。
 
スイングする男性
 
この時も「プロの凄さを見せつけられた」そうです。
 
このエピソードから一般ゴルファーが参考にできそうなことを考えてみました。
 
(このコンテンツは週刊文春2019年4/18号56~60ページを参考にしています)

一本だけならドライバー?サンドウエッジ?

この企画のルールはこんな感じでした。

俺は昔、アーノルド・パーマー、リー・トレビノ、チチ・ロドリゲスなどが日本に来たときにさんまと組んで、リー・トレビノがクラブ一本とパターだけ、俺達二人はベストボールを打つルールなら勝てるかというテレビ収録をやった。

トレビノ選手が使える一本のクラブは、たけしさんとさんまさんが相談して選びます。
 
お二人は当然勝ちたいので、トレビノ選手ができるだけプレーしにくいクラブを選ばなくてはいけません。
 
男性ゴルファー
 
それでは、と二人はSWを選択しますが、プロの意見は違っていました。

こちらが相手のクラブを選べと言うので、サンドウェッジが一番飛ばないと思い、サンドウェッジを選んだが、アーノルド・パーマーとチチがしきりに「お前たち、ドライバーにしておけ」と言ってくる。

確かに普通に考えれば、距離の出ないクラブならそれだけ打数は増えます。「ならばSWじゃないか?」「ドライバーはNG」という選択はもっともです。
 
しかしトレビノ選手の反応は意外なものでした。

それじゃあ、一発でグリーン近くに打たれて、残り100ヤード位ですぐパー取られると思って、彼奴らの言う事を聞かなかったら、トレビノが嬉しそうにサンドウェッジならパーは取れると言い出した。

トレビノ選手のこの余裕は、つまりSWでも飛距離を出せることを意味します。
 
そしてプレーが始まると、トレビノ選手はいきなりその余裕の根拠を見せつけます。

ホールマッチが始まり、さんまが230ヤード位打って、我々は一安心。
 
さあ、トレビノはサンドウェッジで飛んでも100ヤード位だろうと思ってたら、「ゴルフってのはこうやるんだ、見ておけ!」と言わんばかりのトレビノがサンドウエッジを持ってアドレスに入った。
 
そして軽く振った。
 
ボールはサンドウエッジで打ったとは思えない低い弾道で200ヤード位飛んでいった。

ゴルフ好きの男の子これはビックリですよね?
 
どうやればSWで低い弾道を打ち、しかも飛距離を出せるのでしょうか?
 
その種明かしがこちら。

なんとトレビノはエッジでトップさせて球を飛ばしたのだ。
 
我々残りは150、トレビノは残り180をサンドウエッジで二回でOKパー、俺達はそのショックでボギー。プロの凄さを見せつけられた。
 
後で聞いたら、ドライバーを持たしたら残り100ヤードでも中々難しくなる、だがサンドウエッジを持たせると一打目が大変なだけで後はどうにでもなるのだそうだ。

言われてみればなるほどですが、プロでもなければまずやらない打ち方です。
 
それではなぜこのエピソードを紹介したのかというと・・・

いろんなクラブ・打ち方を試してみては

ゴルフ好きの男の子一般ゴルファーであれば、「サンドウェッジでトップさせて、低く飛ばす」場面になることはまずありません。
 
それではなぜこのエピソードを紹介したかというと、
 
いろんなクラブで、いろんな打ち方を試すのは上達につながるのでは?
 
という提案をしたかったからです。
 
似たような考え方は、以前にもエントリーしています。

いかにトレビノ選手であっても、番組の企画で初めてチャレンジして上のようなプレーができるとは思えません。
 
つまり、SWでトップさせて飛ばす、SWだけを使うラウンドを何度も経験(練習)しているわけです。
 
「一般ゴルファーはそんな必要はない。普通にクラブ選択すれば済む」という意見ももっともです。
 
でも、苦手なクラブを克服するために、そのクラブを使う回数を増やすのは、理にかなっているはずです。
 
いうまでもありませんが、苦手なクラブを克服できれば、それは上達以外の何物でもありません。
 
クラブセット
 
またいろんな打ち方を試してみるのも、上達につながるのではないでしょうか。
 
つまりわざと曲げる、フェースやスタンスを開く(閉じる)、払うように打つ、打ち込んでみる、などなど、無数にある打ち方に少しずつチャレンジするわけです。
 
多くのゴルファーは自分のスタイルを持っており、それから外れる新しい打ち方を試すのはリスクがあるのは承知しています。
 
例えば払い打ちする人が打ち込みにチャレンジすると、かなりの高確率で失敗するでしょう。
 
アドレスに入る女性
 
しかしそれは、払い打ちを身につけ始めた時もそうではありませんでしたか?
 
新しいことにチャレンジすると、実はそれが意外と自分に合うかもしれません。
 
その新しい打ち方は新しい”引き出し”になってくれます。
 
自分のスタイルを確立すると安定しますが、「新しいことを身につけなくなった」とも言えます。
 
ゴルフ好きの男の子あれもこれもとやると収拾がつかなくなりますが、「これっていいかも」と興味のある打ち方があったら、積極的に試してみてはいかがでしょうか。
 
トレビノ選手並みには無理でも、対応力を上げる第一歩になってくれるはずです。