「スコアが午後に崩れがち」という方はいらっしゃるでしょうか?
私は崩れるときはいつでも崩れるので特に意識していなかったのですが、どうやら午後になると疲れなどからスコアが悪くなるケースはしばしばあるようなのです。
雑誌「GOLF TODAY」で北野正之プロが、午後崩れる件を解説されていました。
北野プロはその理由を疲れではなくメンタル面から分析されています。こういう切り口は珍しいようなので、一部を抜粋して紹介します。
(このコンテンツは「GOLF TODAY」2022年4月号107ページを参考にしています。)
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「結果の目標」ではなく「実行の目標」を午後もキープしよう
「午前はいいのに午後はいつも大叩きしてしまいます」
という読者からの質問に対し、北野プロは
「午後は新たなスタートと考えて心をピュアにしましょう!」
と回答されています。
「ピュアな気持ち」ではよくわからないので、より具体的には
結果の目標より「実行の目標」に意識を向けよう
ということになります。
北野プロの解説です。
私が思うには、午前と午後では意識の向け方が違ってくるケースがとても多く、それが一番の原因でしょう。
午前中は「テークバックで30センチ真っすぐ引こう」とか「今日はゆっくりバックスイングしよう」などと自分なりのテーマを持ってプレーし、結果的に午前中のスコアが良かったとします。
そうすると午後は、「午前のようにプレーできたらベストスコアかも」、「コンペで優勝できるかも」という具合に意識が別のところに行ってしまいがちです。
邪念といったら言い過ぎかもしれませんが、余計な欲が出てスイングに影響してしまうわけです。
欲が出たらNG 午後の崩れを防ぐには
午後に崩れるメンタル面の理由は「欲が出るから」ということになりそうです。
午前中に大叩きしやすい人は最初から頑張りすぎたり気合いを入れすぎたりで、結果が伴わないとスイングの修正に必死になるタイプでしょう。
それと反対に、午前中にスコアがまとまりやすい人は様子見というか、「ドライバーはこのくらい飛べばいいや」、「スコアはこのくらいでOK」などと謙虚な気持ちでプレーできていると思います。
ところが午前中のスコアがいいと、「午後はもう少し飛ばしたい」、「もう少しスコアを良くしたい」などと欲が出てきます。
自分のゴルフのレベルを上げたくなって、それが力みや打ち急ぎなどにつながり、ミスが生じやすくなのです。
これってけっこうあるあるではないですか?
「自己ベスト更新できそう!」なんて時にはなかなか平常心ではいられません。
「欲が出る」のは、設定する”目標”が変わってしまうとも言えます。
自分の実行の目標だったのが結果の目標へすり替わってしまう。これが後半にガタガタと崩れて、別人のようなゴルフになってしまう人のパターンです。
実行の目標は自分でコントロールできますが、結果は自分ではなかなかコントロールできません。
実行の目標を忘れて意識が先にゴールに向かってしまうと、もう自分本来のプレーができなくなります。
それではどうすればいいのでしょうか?
どうすればいいかというと、午前も午後も同じ気持ちでスタートするのが一番だと思います。
ハーフターンは午前と午後のインターバルと考えず、午後のスタートも「ここからが新たなスタートだ!」と自分の目標にしっかりと意識を向けましょう。
午後は確かに疲れも出てきますが、個人的には「余計な欲が出てくる」影響のほうが大きいように感じます。
今後は午前中スコアが良くても、実行の目標を忘れないようにしないとダメですね。
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