このコンテンツでは、ちょっと地味な話題ですがシャフトの「調子」についてとりあげます。
当サイトではこれまでほとんど記事にしていませんでした。
地味な話題ながら、使うシャフトの「調子」を変えると、スイングの質が向上することもあるそうです。
主にドライバーのシャフトを念頭に置いています。
シャフトの調子とは
まずは、調子についてまとめます。
・先調子・・・シャフトのヘッド寄りの部分が曲がる
・中調子・・・シャフトが全体的に曲がる
・元調子・・・シャフトのグリップ寄りの部分が曲がる
釣り竿の「調子」と似ているため、釣りをするゴルファーなら理解しやすいのではないでしょうか。
「先調子」と「元調子」それぞれの特徴やメリット・デメリットを列挙します。(「中調子」は上の二つの中間のため、省略しています)
先調子に向いている人 メリット・デメリット
■向いている人
・腕力が強い
・タメを作れる
・スイングのリズムが速い
■メリット
・スライスを防ぎやすい
・ボールが上がりやすい
・ヘッドの走りが良い
■デメリット
・インパクトでヘッドが動くと感じることがある
・切り返しでシャフトをしならせようと手先で下ろしやすい
・バックスピンが増えるのでランが出にくい
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元調子に向いている人 メリット・デメリット
■向いている人
・非力な男性ゴルファーや女性ゴルファー
・コックがほどけがち
・スイングのリズムがゆっくり
■メリット
・トップから切り返しにかけて自然とタメが作れる
・ハンドファーストに当てやすい
・切り返しでシャフトがしなるから力まない
・タメたまま体の回転で打てる
・バックスピンは少なくなりランが出やすい
■デメリット
・スライスしやすい
・切り返しで「シャフトが暴れる」と感じることがある
・ボールを上げづらい
先調子は初心者向き 元調子は上級者向きってホント?
ここで、一般に「先調子は初心者向き、元調子はプロや上級者向き」と考えられている件について。
クラブ開発者でフィッテングアドバイザーの磯貝久生さんによると、それは必ずしも正解ではないようです。
手元調子を使うと切り返しのタイミングが合って、「打つたびにドンピシャ!」になるアマチュアは非常に多いんです。
手元が硬い先調子だと手先で強引にしならせようとしてしまう。
反対に手元が柔らかければ、自然としなってくれる。つまり、体の回転でスムーズに切り返せるんです。
(ALBA TROSS-VIEW (アルバトロス・ビュー) 2015年11/12号37ページ)
「元調子はプロ・上級者向け」とは、なかば常識と化していますが、アマチュアや初心者でも使ってみるとスイングの質が上がるかもしれません。
一度は試してみる価値があるのではないでしょうか。
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