今回お知らせするのは、これまでこのサイトでは少ししか紹介していない内容です。
それはパッティングの際の打音と打感です。
パットに関しては打ち方についての記事がほとんどでした。
(ごくわずかな「パットの打音」についての記事はこちらです。
パットの距離感の身につけ方 振り幅ではダメ?音と時間)
しかし芹澤信雄プロによると、打音や打感といった感覚もパット上達には欠かせない要素なのだそうです。
雑誌「Golf Today」2020年8月号を参考に、そのココロをまとめます。
パット上達には打球音や打感といった感覚も総動員
芹澤プロは、パットを上達させるためにはあらゆる”感覚”を磨くべきと主張されています。
パットを極めるには、小さいことや細かいことにもこだわりを持ち、試行錯誤を重ねることが大切です。
打ち方はもちろん、打球音や打感といった感覚も重視して、さらなる上達を目指しましょう。
なぜこれらの感覚が重要なのでしょうか?
そのココロは距離感を養うのに役立つからということになりそうです。
芹澤プロは打球音や打感によって距離感は変化するとお考えです。
私は「ヘッドとボールの相性」を大事にしています。自分のフィーリングに会う、相性の良い組み合わせを見つけないと、感性を生かした、より繊細なタッチが出ないからです。
例えば、音が大きすぎると、ボールが飛びすぎる感じがして強く打てなかったり、反対に音がしないと、打った感じがイマイチで思い通りのタッチになりません。
インパクトで耳に伝わる打球音は距離感に大きな影響を与えるので、ミドル~ロングパットの距離感が合わないという人は、この相性をもう一度考えてみましょう。
打感はどうかというと、芹澤プロはこんな感じがお好みのようです。
私は、打った感じがする「やや硬めの音」と、インパクトで一瞬、フェースにボールがくっつくような打感が好み。
スコッティ・キャメロンのジャーマンステンレス(GSS)製のパターを愛用しているのはそれが大きな要因です。
ちなみに芹澤プロによると、近年のパターは音が小さく、打感はソフトな傾向があるそうです。
これはヘッドもボールも素材が柔らかくなったためで、ネオマレットのような大型ヘッドは厚みがあるので音は小さくても距離が出ます。
「音や打感も大事」というと、何やら堅苦しくなりますが、芹澤プロは「心地よさを追求する」とされています。
打球音や打感の好みは人によって違うので、自分にとってフィーリングの合うものを見つけるのです。
要は「打って気持ち良いパターとボールを使おう」ということですね。
その気持ちイイ感覚を積み重ねていくと、「あの音(打感)を出す打ち方で、これだけの距離を転がす」という距離感が養われてくるのではないでしょうか。
今後のパター練習では、これらの感覚も意識してみて下さい。