「ツアープロが明かす ゴルフ上達メソッド108ヶ条」で、篠崎紀夫プロが「スライスとフックを交互に打つ」練習法を解説されています。
別コンテンツでも紹介しているように、篠崎プロはストレートボールを意識するのは上達の妨げになるという考えです。
そんな篠崎プロが勧めるのは「ボールを曲げる」練習法です。
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ツアープロが明かすゴルフ上達メソッド108ヶ条
同書の74~75ページから、一部を抜粋して紹介します。
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曲げるボールは使いようでコース攻略が容易に
「ストレートボールはNG」と言われても、「それでも真っすぐのほうがスコアがよくなるのでは?」と感じるかもしれません。
しかし考え方によっては、曲げることがコース攻略を楽にするのです。
篠崎プロが例を挙げて解説されています。
ストレートボールを打つ練習はするな。ストレートボールよりも曲がるショットのほうがいいのです。
たとえばフェアウェー幅40ヤードの中央を狙ってストレートボールを打つとします。
真っすぐに打てる技量があれば問題ありませんが、おおよそのアマチュアは右に左にと曲がる。
その場合、センター狙いから曲がったなら40ヤードのフェアウェー幅も実質半分の20ヤードに狭まってしまうでしょう。
その点、左右どちらかに曲がるショットを最初から打つなら、フェアウェーの右端、左端に狙いを定めて打ち出すため、その幅をフルに使えるのです。
フェアウェーをキープできないと深いラフや数々のハザードが待ち受ける場合もある。そんなホールで安全なのが曲がるショットなのです。
「意図しない曲がり方をしてしまう」のと「あえて曲げて狙う」のでは、どちらが安定するかは明白です。
それでは具体的にどのような練習をするのでしょうか?
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一球ずつフック、スライスを交互に打つ その際に意識することは…
篠崎プロが勧める練習法はこちら。
さっそく曲がるショットの練習法をレッスンしましょう。
パー3のティーショットを仮想してボールをティーアップ。それを7番アイアンで打ってください。
タラ・レバは一切なし。スライスかフック、どちらの球筋を打つかを決めて真剣にショットに臨んでください。
次は、前のショットとは反対の球筋を打つのです。スライスを打った次はフックを打ち、またその次はスライスというように、球筋を交互に打ち分けるのです。
ショットの良否など気にしなくてかまいません。
この練習では、あることを意識しておきます。
持ち球がスライスの人にとってはフックボールが打ちづらく、フックボールが得意な人にとってはスライスボールを打ちにくいはず。
その打ちづらさを嫌わず、スイングのどこに違和感を覚えるのかを察知しましょう。
苦手な打ち方では、必ず「ちょっとやりにくい」と感じるポイントがあります。
とんでもないミスショットを打って「これってどうするんだっけ?」と途方に暮れることもあるでしょう。
それは弱点と言えますが、これから改善できる伸びしろでもあります。
曲げて打つ努力と工夫がラウンドで役立つ
これまでこうした練習をしていないと、苦しい試行錯誤を続けることになるかもしれません。
しんどい作業ですが、それは実戦で使える技術を養ってくれます。
「球筋の打ち分け方をレッスンしてもらってないのに!」という声が聞こえてきそうです。
決して意地悪で打ち分け方を教えていないのではありません。一球ずつ交互に球筋を打ち分けているとスイング中の体の使い方や腕の振り方、あるいは筋肉の使い方、スイング軌道などの違いを感じ取れるはずです。
また、球筋を打ち分けるためのセットアップの際、フェース向きを開いたり閉じたり、あるいはスライスグリップやフックグリップに握る。
スタンスをオープンやクローズドにして構えてみる。そんな工夫をしてショットすることでしょう。
球筋打ち分け感覚の違いを体で知る。
練習場では、とにかく球筋を一球ごとに打ち分ける練習を続けてください。そのための創意工夫、努力がラウンドで役立つのです。
これこそ、別コンテンツでも触れた「遊び」をおおいに実践できる練習です。
いろいろ試してみて下さい。