ゴルフで最後の決め手になるのはパッティングの技術です。
「お金(=賞金)に直結する」だけに、各選手とも練習に力を入れています。
このコンテンツでは、有名プロ選手が実践しているパット練習法をまとめています。
上田桃子プロのパット練習法
上田桃子プロが海外の試合に参戦した際、
「海外の選手は小技がほんとにうまい」
と痛感したそうです。
そこで上田選手は海外選手を見習ったパッティング練習法を取り入れました。
まずは練習用のグリーンで1、3、5メートルの3つの距離を準備します。
そしてそれぞれの距離のパッティングをカップの周囲全方向からくりかえすのです。
各距離を100本ずつ打つというかなり厳しいものですが、この練習で上田選手はパットストロークを安定させることができたそうです。
ポーラ・クリーマー選手 SWでパット練習
ポーラ・クリーマー選手は、一風変わった方法でパッティング練習をします。
それは、サンドウェッジ(SW)を使ってパット練習をするというもの。
来日した際にもSWを使ってパット練習をする姿が見られました。
面でヒットするパターと違い、SWで打つと難易度が格段に上がります。
フェースやスタンスがスクエアに保たれているか、ストロークは正確か、といったことが全て満たされなければ真っすぐは転がりません。
難しいゆえに、正しいフォームでパッティングをしているかが如実にわかります。
SWでのパッティングを一度は体験してみるべきでしょうが、練習グリーンではパター以外は使えないところがほとんどです。
芝を守るために仕方のないことなので、自宅のパッティングマットなどで試してみましょう。
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ミシェル・ウィー選手 独自のパット練習法
ミシェル・ウィー選手も独特のパット練習を行います。
条件が非常にシビアですが、アマチュアもすぐ行えるものです。
この練習にはプラスチック板(40cm×30cmくらいの大きさで、鏡のように自分の顔が写る素材のもの)とパチンコ玉2個が必要です。
プラスチック板を横に置き、右端にボールを置きます。ボールを置いた20cmほど先にパチンコ玉を上下に2個並べます。
このパチンコ玉の間をパッティングでボールを通す練習です。
当然、パチンコ玉の間隔が狭くなるほど条件はシビアになります。ウィー選手はボールが通過できるギリギリの間隔で練習するそうです。
また、パチンコ玉を遠くに置くことでも難度が上がります。
プラスチック板がツルツルで全く抵抗が無いため、インパクトでフェースの向きが狂っていると真っすぐ転がりません。
芝でのパット練習よりも格段に難しくなります。
この練習では、アドレス時に自分の顔が板に写るので両目の真下にボールがあるかどうかをチェックすることもできます。
割れる心配が無ければプラスチック板の代わりに鏡を使っても良いでしょう。
近藤智弘プロ 本番と同じく「一球だけ」で練習
近藤智弘プロ(07年賞金ランキング5位)はラウンド前のパット練習ではボールを1個だけしか使わないそうです。
本番に近い状況を作るためで、パット練習の際にはルーティンも本番と同じように行います。
実際のパッティング練習で「これはパーパット。絶対入れる」「かなり長いが、2打目では絶対に入れる」といった試合での状況を仮想してみるのも良いでしょう。
あるいは、一緒に練習するパートナーがいるのであればお互いにわざとプレッシャーをかけるような取り決めを設定する方法もあります。
漠然と練習するのではなく、意識の持ち方を工夫すれば上達度も上がります。
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パターマットを使った自宅練習法2つ
最後に、私が聞いたパット練習法を二つ紹介します。
なかなか面白く、すぐにできる方法なので、自宅にパターマットがあるなら試してみてください。
これはパッティングでショートを防ぐための練習です。
やり方は簡単で、マットに500円玉を置き、その500円玉をきちんとミートして打つだけです。
500円玉をカップインさせる必要はありません。
この練習の目的は、パットの際にボールの下半分をヒットして、生きたボールを転がすことにあります。
「腕をちゃんと振っているのにパットがショートする」ことはないでしょうか。
こういう場合、ボールの上半分を叩いて「芯」にミートしていないため、ボールの勢いが死んでいるのです。
500円玉は非常に薄いので、ちゃんと打てるようになれば、ボールの下半分をヒットするスイングができているということになります。
するとボールの芯を外すことが無くなり、スイングの振り幅どおりに転がってくれるというわけです。
一度試してみてください。
最後に、ボールを2個使うパット練習法を。
フェースをスクェアにヒットするための練習で、引っかけや押し出しをチェックできます。
パターマットをお持ちなら試してみてください。
やり方はいたって簡単で、パターマットにボールをタテに二つに並べて打つだけです。
スクェアにヒットしていれば、ボールは同時に、同じ方向に転がり、打球音は一度だけです。
しかし、スクウェアになっていないと、次のような転がり方をします。
押し出し気味・・・打球音が2回で、手前のボールが先に、右側へ転がる
簡単そうに見えますが、意外と難しいものです。
パターマットを使う機会があったら、練習の一工夫としてやってみてください。
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