シャットなトップを作っても、ダウンスイングでフェースが開いては意味がありません。
それを防ぐためのポイントとして、池田勇太プロは
「クラブを立てて、グリップエンドをボールに向ける」
ことを挙げています。
(このコンテンツは雑誌ALBA TROSS-VIEW (アルバトロス・ビュー) 2015年11/12号28~29ページを参考にしています)
池田プロの解説です。
グリップエンドがボールを見るように下ろすのが正解。
自分では分からないから、とにかくシャフトを立てて下ろす。そうすればフェースは開かず、ボールを正確にとらえられるよ。
加えて、気をつけるべきポイントが三つあります。
右ひざが前に出たり、ハンドファーストを意識したり、長いインパクトを作ろうと手元が体から離れたりすると、フェースは開いたまま、ミスにつながるよ。
それぞれ解説します。
右ひざが前に出るとNG
ダウンスイングで右膝がボール方向に出ると、上体が起き上がり、手元が浮いてクラブが寝て入ってしまいます。
こうなるとフェースは思いっきり開き、極端なインからの軌道と相まってプッシュスライスやチーピンが頻発します。
また、手元が体から離れているためボールにパワーが伝わらず飛距離も出ません。
ハンドファーストインパクトはNG
力を伝えようとして、インパクトで手元が前に(飛球方向に)出るほど、フェースは開きやすくなり、ミスが増えます。
ただし、実際にはボールを打つ瞬間はハンドファーストになっています。それでもハンドレイトくらいのイメージのほうが、インパクトでフェースが開かず真っすぐ打てます。
長いインパクトを作るためのフェースを返さないフォローはNG
右足前からはフェースはできるだけ開閉せずにボールを打ちますが、インパクト後は閉じる動作が必要です。
曲げたくないと手先でフェースを返さないフォロー(ゾーン)を作ると、手元が体からどんどん離れ、フェースの開きを招きます。
フォローでは「左を向いた体に対してフェースは真っ直ぐ(スクエア)」つまりフェースは返るのが正解です。