前ページの宮里藍選手 アプローチで距離を打ちわける振り幅の目安まで、スイング幅とアプローチの飛距離について紹介してきました。
振り幅が飛距離の目安になるのでわかりやすいですが、それだけに陥りやすいミスがあります。
それはスイングが手打ちになりがちなことです。
振り幅を気にするあまり意識が腕ばかりに集中して、体の回転を忘れてしまうのです。
極端な言い方をすると、「肩を中心に腕だけブラ~ンと振る(振り幅だけは気にしている)」イメージですね。
手だけのスイングはすくい打ちを生み、トップが頻発するようになります。
これを防ぐポイントや目安を紹介します。
左脇を常にギュッと締めておく
手打ちを防ぎ、体でスイングをする最大のコツは、この「左脇の締め」です。
これは言い換えるなら左肩とアゴの距離を保つことです。バックスイングからフォローまで、この距離が変わってはいけません。これは、左脇を締めることで可能です。
フォローではお腹が目標に向いている
体を使ってスイングをすれば、自然とこの形になります。
右ひざを前に出さない
右ひざが前に動くということは、体が上下動していることを意味します。これはトップやダフりなどのミスヒットの原因になります。
フィニッシュに向けて右ひざは左膝へ寄せる
アプローチでも短いながらも体重移動は起こります。適切な体重移動が起こらないと手打ちになってしまうのです。
インパクトからフォローで右ひざを左に送り、両膝がくっつくように動かすと体重移動がスムーズになります。
振り幅も大事ですが、手打ちになってトップばかりが出ては、飛距離も何もありません。
スイング全体で必要とされるポイントはおさえたうえで、振り幅を意識しましょう。
(このコンテンツは「GOLF TODAY」2014年7月号の記事を参考にしています)
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